配信者、探索者になる。(´・ω`・)エッ?

@roiyarumasuku

第1話 全然売れない・・・(ノД`)シクシク

 私こと三上玲奈は現在配信中である。しかし、同接も1000人弱、チャンネル登録者数は辛うじて10万人に届かないというまぁなんとも微妙なライバーで人気とは程遠い存在である。そんな私だが最近クビ予告されてしまうという大事件がきっかけで配信時間を増やしたり配信ペースを増やしたり(増やしてしかいないな~)と色々頑張ってはいるのだがやはりなにも変わらず頭がいっぱいいっぱいになり、こんどはネタ切れになりそうでタヒにかけている。


「最近ネタ切れでさ~(ちょっと小声)」


 コメ欄

 :なんか最近そればっかよな

 :なんていうか全然チャンネル登録者数が増えないのもわかるわ~

 :ここまで来ると清々しいところまである


 という風にコメ欄でもチャンネル登録者数についていじられる日々。なんかもうライバーや~めよって思ったこともあったけど特にやりたいことも学歴も履歴書に書くことなくやめたらただのニートになるだけなので今必死に頑張っているのだ。


・・・・・・

途中で雑談配信なのにしゃべることがなくなったりしたがなんとか配信を終えることができた。一件落着である。いやまったくもって落ち着けないのだが・・・。

精神的な問題で明日も配信をしたくはないのだがしなければならないという矛盾を抱えつつ配信内容を考えているとスマホに着信が・・・あ~考えたくもない、いや~クビ宣告だったらどうしよまだ履歴書書いてないし就職先ないんですけど。


「ねぇねぇ元気してた~?最近配信ペース上げてるけどなんかあったん?ねぇねぇ?」


あぁこいつか。正直に言おうこいつは私とは対極の存在。そして一生分かり合うこと

が出来ない、その名も時雨 美波である。陽キャ、コミュ強全てを兼ねそろえた(顔面もいいよ、でも私が顔で負けてると私にもう何も残らなくなるし悔しいから言わない)人気ライバーで私たちの所属しているスターライブ☆では稼ぎ頭である(チャンネル登録者数は驚異の100万人超え)。


「まぁ何もなかったと言えば嘘になりますが・・・」


「いいじゃん!教えてよ。で、何があったの?好きな人でも出来た?」


なんだこの世のすべてを凝縮して突っ込んだぐらいめんどくさい女は・・・っていうかなんで好きな人が出来たら配信ペースあげなあかんのや(困惑)。


「いや特に、クビ予告されただけですよ。」


なんで言わないといけないのかとうんざりしながらも答える。


「いや・・・なんていうかごめんね。力になれることがあったらなんでも言ってね。」


なんであんたにまで同情されてるんや~嫌なんやけど、ねぇ嫌なんやけど。


「あはは、ありがとうございます。」


「アドバイスでもしようか?あんたはなんて言うかぼそぼそしゃべりすぎなのよ。も っとはきはきしゃべったほうが聞きやすいしなんだかんだ言ってトークが悪すぎるわけじゃないのよ?」


自分でもそれはわかってる。けどさ、なんか画面に向かってしゃべるってなんか恥ずかしいと言うかなんていうか・・・でもこのまま目を背け続けるのはよくないな、よし勇気を出して聞こうと思った時だった。


「あ、でもあんた陰キャだし恥ずかしいとか思ってるんでしょ?」


ご名答まぁそうなんだよね。これの克服方法とかないんかな。


「まぁ恥ずかしいとか思ってるならクビ宣告された時点で遅いわね精々頑張りなさい」


ムキー腹立つんですけど超腹立つんですけど。自分の力でなんとかしてやら~こんにゃろう。

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