第2話 念話で会話からの神殿長来られました
二人共赤ちゃんなので、言葉がまだ喋れないので会話できないので、ラノベではよく出てくるが、使えるかわからないがアリスに念話で話しかけてみた。
(凜だよな)
(そうだよ。漣くん、これからもよろしくね)
(ああ。よろしくな)
俺たちは動かしにくく体を一生懸命動かし、抱き合った。
それを見た王妃様とマリアさんは、まあまあ、仲良いわねと言って微笑んでいた。
(私が漣くんのお姉ちゃんか)ニッシシ
念話で会話ながらアリスの顔がニヤついていた。
まあ、前世では小さい頃は誕生日が一緒で同い年なので自分が兄だ、自分がお姉ちゃんだと言い合ったものだが……異世界転生して双子として生まれ、凜が姉で俺が弟だとはっきりしている。
ニヤニヤしやがって凜のやつ、これからはずっとお姉ちゃんぶれるとか考えているんだろうな。
それより凜は、好奇心旺盛で興味があると後先考えずやろうとするが、重要なことなのに見落としてポカするヌケているところがあった。
見た目は更に可愛くなって大きくなったら美人になるだろう容姿の赤ちゃんだけど、中身は凛だから隠蔽スキルがあるのわかっていても隠蔽してないだろうな。
(凛。どうせ自分がお姉ちゃんだぞとか考えているだろうが、それより隠蔽スキルあるのわかっているのに自分のステータスの問題点に気づいてなくて隠蔽してないな)
(してないね。何か問題あるの?)
まったく、前世の頃からこれである。
(特にヤバい称号の異世界転生者と不老不死者。
それから前世の名前、ステータスの鑑定は神殿にある法具じゃないとできないらしい。
だからスキルの鑑定、あとトラブルを避けるために隠蔽と隠蔽看破を隠蔽しておけよ)
(そういえば、漣くんのステータス【】内は隠蔽中って表示されていたね。どうやってやるの?)
(念じれば隠蔽したいやつを隠蔽できるようになる。簡単だろう)
(うん。やってみる)
隠蔽できたみたいなので、アリスのステータスを鑑定スキルで確認してみた。
名前:アリス・フォン・アルカディア【(前世名:神咲 凜)】
種族:人間族
年齢:0歳
称号:アルカディア王国第一王女、カエサルとソフィアの子、カインの妹、アルスの姉、勇者【異世界転生者、不老不死者】
レベル:20
体力:∞
魔力:∞
物理攻撃力:∞
物理防御力:∞
魔法攻撃力:∞
魔法防御力:∞
魔法属性:火・水・風・土・雷・氷・光・影・聖・闇・無
スキル:【鑑定、隠蔽、隠蔽看破、武器術】体術、状態異常無効、言語理解【安易スキル取得】
※【】内は隠蔽中
(ちゃんとできているな)
(本当?よかった)
おい!隠蔽したならできているか確認しろよ。
よかった……隠蔽できているかステータス確認して
(隠蔽したならできているか自分で確認しろよな)
(あはは。ごめんごめん。漣くん、でもお姉ちゃんに向かってその言葉遣いはダメでしょう)
真剣に受け止めてないな……これは……
それに早速、お姉ちゃんぶってきたよ。
(それから今は赤ちゃんだから言葉が話せないからいいけど、念話の時はいいとしても言葉話せるようになったら漣じゃなくてアルスって呼ぶんだぞ)
(わかっているよ。漣くん気をつけるんだよ。アリスだからね。それより言葉遣いは!)
言われるまでもなく俺はそんなミスは犯さない。
(わかりました。アリスお姉様)ニャニャ
俺は凛をアリスお姉様とニャニャしながら念話で言ってみた。
(アリスお姉様……アリスお姉様。いいわいいわ)
アリスお姉様呼びに凛は大興奮である。
「お二人共、いつまで抱き合っているんてますか。早くお着替えしませんと神殿長が来てしまいますよ」
そう言ってマリアさんは俺と凛を引き剥がしてさっさと着替えさせると俺は王妃様に凛はマリアさんに抱かれて家族の集まる部屋に連れて行かれた。
抱かれて部屋に入ると長デーブルの一番奥の中央に20半ばくらいの銀髪銀眼の整った容姿の男性が、左側の男性に一番近い席が空いていて、その隣に男性にそっくりで男性を小さくして幼くした容姿の5歳くらいの男の子が座っていた。
右側には男性から一番近い席に男性にそっくりでいい年の重ね方をした40代半ばくらいの男性が、隣に金髪赤眼の40歳くらいの女性。
その隣に男性にそっくりな30代半ばくらいの男性が、更に隣に赤眼の女性に似ている金髪碧眼の40歳くらいの女性が座っていた。
王妃様は遅れましたわと言うと左側の一番奥の空いていた席に座り、マリアさんは中央に座る男性に凛を預けると、使用人が立っている列に並んだ。
凛は、男性の膝の上で楽しそうに笑っている。
「こちらでございます」
シルバーグレーの髪色に黒眼の執事さんがそう言って白を基調として首襟や手首周りが金色で更に金糸で刺繍が施されている装いの白髪銀眼の60代くらいの老人。
老人に帯同している白を基調として首襟や手首周りが銀色で金糸で刺繍が施されている装いで金属の箱を持った金髪碧眼の50代後半くらいの男性を案内してきた。
「おまたせしてしまいましたかな。国王陛下」
「いいや。先程、全員集まったところだ」
「そうでしたか。では、第二王子と第一王女のステータスを鑑定致しましょう」
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