第2話 死んだら驚いた

死の直前の事もある程度想像してたけど、記憶ないねん。


気が付いたら・・・


みたいな感じやねん。


そんで、実際に俺も気が付いたら

「俺、死んだんか・・・」

みたいになってた。


俺が横たわるのが見えるし、悲しむ家族。。。


あぁ。。ついに来てもうたんか。。


「ごめんな。。こんな大黒柱で。。」


ただ、家族にひたすら謝った。


勿論、聞こえない。。。


(なんか・・・痛たまれんわ・・)

家族から離れ自分の部屋に閉じこもる俺。。。



そうして、考える。

誰か迎えに来るとかいろいろと言われてたなぁ。

ご先祖様とか、爺ちゃんとか、身内とか。。


俺は誰が来てくれるんやろ?


そんな事を考えていた。


そうしたら、目の前になホンマに現れたんよ。


しかも、風貌からしてどっから来たん?みたいな女の人がな。


映画とかで出てきそうな、如何にも、

日本じゃなく、かと言って外国風でもなく、いや、容姿は外国人なんやけど


「あれ?俺は日本人やで?

先祖さんは、外人?、、??


それより、何処の世界から来たんか? お伽話か?」


俺、なんか、頭おかしくなったんか?

なんて思った。


その女の人は俺にまた、よくわからない事を言うわけよ。


「○○チコちゃんからです。」


(チコ?・・・誰やねん?、、ん?)

って思い出した一人の昔の友達。


「え!?、、チコ?、、」


女の人「話がしたいと。」


俺「は?話?、、俺は死んでる。。

え?、、チコ、いつの間に死んだんか?」


女の人「いえ、まだご顕在です。」


俺「は?、、生きてるん?

いや、生きてて、話がしたいって


いやいや、、おかしいって?!、、!」


俺はパニックだ。


そんな俺に女の人は糸電話みたいなものを差し出す。


俺「なんや?、、これ?」


女の人「こちらを耳に当てて下さい。そうすれば聞こえて話せますから。」


俺はもう、笑うしかない。。


こんな、子供騙しなこんな、おもちゃを、、、俺、50代のおっさんやで。

いや、おかしいって!



なんて耳に当ててみる。


すると、薄っすらぼんやり聞こえる。


誰かが話す声。


「ん?、、聞いたことある声?、、

チコ?!、、」


ぼんやり聞こえる話の内容は、俺の話。


どうやら、誰かに死んだと聞いたらしい。


俺は目の前の女の人を見ると

ニコニコと笑い


「ねっ、聞こえるでしょ!

何か話かけてみて。」


なんて誘ってくる。


「話しかけるって、、チコ、死んだんか?」


女の人「ご顕在です。」


「・・・わけわからんわ!」

と言いつつ、話してみることに。


チコが誰かと会話しているのが聞こえてきたから、その会話の中に自分も入る形。


すると、俺が話した事をチコじゃない誰かが話す!


半信半疑なまま、また同じように会話に俺が入り、俺が話すと誰かが俺の言葉を話している!


何度かそんなのが続きチコが

「ばあやくん、出てこない?」


すると誰かが

「あ、ご本人と繋がってるわ」


俺は目が点・・・

どうなってんの??、、?


パニック再発だ!!

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