幼馴染とみんなどうやって恋人になるの⁉︎だれかオレに教えてくださいっっ‼︎
猫の集会
うさぎとゲーム
オレ
ずっとずっと一緒だ。
なんなら、産まれた病院も一緒だ。
それから二十年も経っている。
…
でもやっぱりいつも隣には幼馴染の、かほがいる。
休みの日は、よくうちのアパートでゲームしたり買い物したり映画も観に行く。
でも、それだけ…。
その先がない‼︎
あるわけがない‼︎
いつ⁉︎
どのタイミングで幼馴染から恋人になれるわけ⁈
えっ⁉︎
普通に無理だろ…。
歩いててしれーつと手繋ぐ⁇
クリスマスに夜景が綺麗なレストランで告白する⁇
なら、ドライブしながら海行ってプロポーズとか⁇
いやー…、どれもないなー。
てかさ、そもそもかほってさ…
かほってオレの事、どうおもっているのだろうか…。
ただの幼馴染…⁇
いや、きょうだい⁇
うーん…
も、もしかしてただ昔から一緒にいるからそのまま…ただずっと一緒にいるだけ⁇
…
結局…そんなこんなでまた一年…
ほぼ半同棲ってくらいかほは、よくうちのアパートに入り浸っている。
少しアクションを起こしてみよう。
で、今日もオレの隣にいるかほ。
…
いつもの猫の動画をみて微笑んでいる。
そんなかほにオレは抱きついた。
「何みてんの〜?オレにもみせて〜」
と言いながら。
「ホラ、これだよ!この猫ちゃんかわいいんだよぉ〜」
とみせてくれた。
…
髪の毛で顔が見えないけど、淡々と話すかほ。
…
やっぱり…脈ナシ?
オレ、抱きついてるんっすけど。
…
‼︎
おぉっと‼︎
かほさん‼︎
耳が真っ赤じゃありませんかっ⁉︎
こ、これは脈アリとみてもいいのでしょうか‼︎
これはチャンスかもしれませんねー。
一人脳内でアナウンスっぽく解説…くらいのテンションじゃなきゃ、オレも恥ずいからさー…
ってか…かほに抱きついてるとあったけーし、心地いいわぁ。
でも、かほさん…?
オレが抱きついてんのに、嫌がらないんだ…。
その日は、そのまま軽い攻めで終わった。
その次の日も軽めのボディタッチしてみた。
…嫌がらない。
なんなら、ゲームしつつ頭ポンポンなんかもしたりした。
そのうち、かほの隣に座って髪の毛触ったりしてエスカレート。
全然嫌がらない…
もうこれは同棲カップルイチャイチャでよくね?
そんなある日、
映画の帰りに二人で福袋を購入した。
その中にとあるゲームが入っていた。
おぉ、こ…これは合コンとかでやると盛り上がるってゲームじゃん…。
床にはいつくばって色を指摘されたら手か足とかでそこのボタン押してパァ〜ンって音を出さないと負けってやつだ。
かほとやりたいけど…二人でやるのもなー。
なんてゲームを見つめること五分…
そんなオレを見て、かほが
「せっかくだし…やる?」
と聞いてくださった。
えぇええっ…い、いいの〜⁇
「やる‼︎うん!なら今すぐやる‼︎」
と張り切るオレを見てクスクス笑いながら
「こどもかよっ‼︎」
って言いながらもゲームの準備をするかほ。
それじゃあ、はじめましょう…って⁉︎
えぇええっ⁉︎
な、な、な、な、な…っ
「か、かほさん…その服装は…」
「えっ?かわいいでしょ?部屋着買っちゃったの♡いつ着よっかな〜って思ったけど、やっぱり今かと思って♡」
なんてかわいいポーズまでいただきました。
どんな部屋着って…
うさ耳パーカーにミニパンにしっぽつきって…
おおおおおぉ〜ッ…
こ、これは…
シュートー‼︎
かほさん心の一点決めたーーッ‼︎
あぁ〜…
決められたーー‼︎
くっそー‼︎
オレが攻めかと思っていたらいきなりのかほからの一点ー‼︎
負けてらんねー。
一人脳内バトルが再燃焼‼︎
「では、かほさん…は、はじめます。」
くっそー…、目のやり場に困る。
イエローカードだろー…。
もう誰かその格好注意してくださーい‼︎って…、あ、でもやっぱダメ‼︎かわいいからやっぱダメ。
と、イエローカード取り消しするオレ。
ジャンケンをして先にかほが黄色をタッチ。
まぁ、片足で黄色を踏んだだけだし次のオレは余裕…かと思いきや…オレ紫……。
えーっ…、紫ってかほの隣に一個しかねーじゃん⁉︎
あー……。
とりあえず紫に片足のせたけどー…
「あっ、…」
ンンンンんんーーっ‼︎
ちけーよ‼︎
てか、これじゃもうキスの距離…
距離感やべぇっす…
とりあえずオレは壁に手をついてかほを壁ドンしてなんとか距離をたもった。
「じゃあ、次わたし…ってかさ、二人でやったらルーレット回す人いなくない⁉︎」
と笑い出した。
「アハハ…マジだ」
きゃっ…
片足で立っていたかほがバランスを崩してオレに抱きついた。
おおおおおぉ〜ッ‼︎
オレはかほがヨロケてオレに抱きついてきたから、オレもかほに抱きついてギュってしながら、
「かほの負けね」
と言った。
するとかほは、顔を真っ赤にして
「り、リベンジッ‼︎」
と言った。
もう、顔真っ赤にしてどんだけ負けず嫌いなんだよ…。
と思いつつゲーム再開。
今度は、オレから。
ルーレットは、すぐ側に置いた。
「黒か」
はじめは、簡単だ。
次は、
「わたし青〜」
さっきより距離あるし順調…と思いきや…
次って…
ピ、ピンく…
また…かほに近い…
仕方ない。
ひょいっとあしを伸ばした。
次は…
「えええっ、黄色って…」
黄色かーい‼︎
こ、これはオレとあしが絡むな…
「おやおや、かほさん。降参もありですよ」
とオレは、ニヤリとした。
するとかほは、
「いけるもん‼︎」
と、あしを絡んできたーっ‼︎
やばい…。
オレがやばいよ…。
あー…、次オレ。
「みどりって…」
みどりに手を置くと…
あー…、もうイエローカード通り越してレッドカードでしょー。
オレの顔の部分にうさぎのしっぽーっ‼︎
やばい、やばいったら‼︎‼︎
で…次…かほは…
クリーム色ーー‼︎
かほがくるっと回ってオレの目の前…
えっとー…
オレは恥ずかしくなって、ルーレットを慌てて回した。
水色…
くっ…、もう無理じゃね⁉︎
てか、オレたちバカだろ‼︎
こんなアパートで二人して何してんだよ⁉︎
あんまりおかしくなってオレは
「無理〜ッ」
ていいながら笑った。
するとかほが
「なおきの負け〜」
って言った。
「うん。もうオレの負け。降参」
と言いながらオレはかほを抱きしめた。
「えっ、ちょっ…」
戸惑いながらもかほオレを受け入れた。
そして見つめ合い…
…
はじめてキスをした。
うさぎのかほと。
かほは、うさぎのくせに頬をピンクにしていた。
しろうさぎじゃなくてピンクうさぎのほうがかわいいな。
なので、オレは調子に乗りピンクうさぎの頬を今度は、真っ赤にしてやった。
どうやってって?
それは秘密♡
♡ ♡ ♡ ♡ ♡
おしまい。
幼馴染とみんなどうやって恋人になるの⁉︎だれかオレに教えてくださいっっ‼︎ 猫の集会 @2066-
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