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俺は、
ずっと思っていた
「天才って誰...?」と
そう考え続けて約6年
小6になってから同じことを考えている人に出会った
「ねぇねぇ~?」
「ん~?」
「天才って、誰...?」
この言葉を聞いた時、俺は少し固まっていた
同じことを考えているなんてと
これを聞いてきたのは、4年生から一緒の真彩
初めて、会った時、俺は、真彩に惚れた
多分、4年からの片思いな気がする笑
俺は、これを聞いた時、幼稚園の時を思い出した
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「せんせぇー?」
「ん~??どうした??」
「てんさいってだぁれー?」
「天才って言うのはね、誰にでもいるんだよ」
「へぇー!」
「いつか、分かるよ笑」
「そうなんだぁー!」
だから、懐かしい感じがした
だから、俺と真彩は、どこかが似てるんだって確信した
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私は、放課後の後
家に帰って本を読んでいた
だけど、今日の事をずっと思っていて集中できなかった
「色んな、天才はいそう」
「ピアノの天才とか~計算の天才とか~漢字の天才とか~」
これを聞いた瞬間すべてを思い出した
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「天才っているのかなぁ??」
「天才って誰でもいるんだよ」
「え~?なんでぇー?」
「誰にでも、天才は隠れているの」
「天才って頭のいい人のことを言うんじゃないのぉ??」
「ううん、天才って色んな天才がいるの」
「たとえばぁ?」
「ピアノが上手い人のことをピアノの天才とか~絵が上手い人のことを絵の天才とか~って言うんだよ」
「へぇ~!」
蒼と私は、どこか似ているのかも知れないね笑
なぜか、思い出した笑
でも、なぜ蒼はこんな返答をしたんだろう...笑
蒼と真彩が”天才”に気づいたのは
もうちょっと先だった
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