ブチギレ曼珠 ~一年以上前から計画していたオーストラリア旅行が無に帰した話~
一個前の話を読めば分かると思うんですけど、オーストラリア旅行が消えました。
元々三重県に行く予定は無くて、オーストラリア旅行が消え去ったのでその代わりに突っ込んだんですよね。
勿論三重旅行はすっごく楽しかったですし、美味いものを沢山食えましたしで、非常に良い経験ではありました。
ただ、オーストラリア旅行は一年以上前から計画していたもので(といっても最初はヨーロッパの方に行くつもりでしたが)、その分の残念さもあります。というか未だに少しキレています。
さて、遡ること2022年10月。当時曼珠ちゃんは大学三年ですね。
夜行バスで京都に向かっている最中、別にこの時間移動していると教えた覚えは無い(はず)なのに、何をトチ狂ったのか友人から深夜に電話が来ました。
一人旅で暇でしたし、丁度サービスエリアでの休憩時間だったしで電話に出てみると、
「海外旅行せん?」
の一声。
ビビりましたよ。正直に言ってしまえば、その友人は真面目に勉強に取り組んでいる様子をあまり見せず、「オメー英語喋れるんか?」ってのが自分の印象でした。
そんな友人からの、海外旅行の打診。自分としては断る理由が無く、一人で行くのは流石に色々と厳しいし、海外旅行を久しぶりにしたいということもあって承諾しました。
あんま覚えていないんですけど、この時点では2023年の春休みに行くか、2024年の春休み(というよりは卒業までの期間)に行くか、って二つの案が出ていたような。
まあ前者は記憶に無いので、後者で話を進めたという前提で。
その時から2024年2月半ばに至るまでに何度も話し合いをしましたが、思えばその度にキレていました。
何と言うか、日程や宿泊するホテル、飛行機といった旅行に於いて重要な話を毎度先延ばしにしているような対応で、「コイツ旅行する気あるんか……?」ってのが話している時の印象でした。
今でこそ軽いノリで書いておりますが、当時はマジで不安で、だって自分は本当に行きたいのに相手にはその気が無さそうだったんですから。しかも相手から誘ってきたというのに!
これは全ての話し合いについて言えることですが、他にもキレる要素があります。それについては今から具体的に話していきましょう。
まず、友人の予定が曖昧過ぎる点。
まあしゃーないのかもしれないんですけど、個人的にはどうかと思いますよ。
コレ何があったかといいますと、友人がワーキングホリデーに行くかどうか悩んでいたんですよね。
問題点は、悩んでいた時期。大学四年の夏頃、約半年も経てば海外旅行に行くというタイミング。
その時にして悩んでいると打ち明け、行く場合は海外旅行が消えると伝えてきました。
残念ではありますが、海外旅行が消えること自体はそこまで大きな問題では無いんですよ。そりゃ当然将来を優先するべきでしょうしね。
ただ、それを就活真っただ中——というのは今回の話の内容的にはあんま関係ありませんね。それ抜きにしても、こっちの予定が大きく変わるので早く伝えて欲しかったです。
そして一番の問題は、悩んでいるということ。言い換えれば、海外旅行に行くかもしれないし、行かないかもしれない。
もし決めていれば、行く場合は「よーし頑張って金貯めるぞー!」って気になりますし、行かない場合は「じゃあ代わりにどこ行こうかなー? それか何買おうかなー?」って気になります。
しかしこの行くとも行かないとも分からない状況の所為で、「えぇ……どうなんすか……?」という不安感にずっと苛まれたまま約半年も金を貯めなければなりませんでした。
加えて旅行先も決まっていないので、高めの買い物はほぼほぼできないという苦しみもセットでした。海外行きの飛行機ってバリクソ高いのでね。
二つ目のキレる要素は、友人がこっちの意見を拒絶しようとしない点。
実は元々ヨーロッパのどこか、最終的にはイタリアに行くと考えていたんですよ。曼珠ちゃんはヨーロッパの風景や文化が——まあ全然詳しくないんですけど——好きな人間で、昔から憧れがあったのでね。
友人はそれに賛同してきました——が、後から聞いた話でそれが本心ではないと知りました。金が掛かり過ぎるとか、ちゃんとやっていけるか不安とか、そういった理由で、ですね。ちなみにコレが判明したのは2024年10月か11月頃だったかな。
もうね、プッツーンですよプッツーン。流石に怒鳴ったり殴ったりはしてないですけど、この時遂にブチギレました。下手すりゃ30分くらいはあーだこーだ言っていましたかな?
複数人の旅行って合意形成が大事だと思うんですよ。お互いの行きたい場所、やりたいこと、食べたい飯——そういったものを照らし合わせ、お互いが「これならいいぜ!」って思えるような妥協点を探る、自分は友人との旅でコレを重視しております。
ですので、例えこちらにとっては都合が良くても、相手にとって不都合なのであれば、それをちゃんと表明してもらいたかったです。自分だけ楽しむだけじゃいけませんから。
というか嫌なことは嫌と言うなんて、できて当たり前のことでしょうに。況してや相手がかなり仲の良い人間であるのなら。曼珠ちゃんはバカが大っ嫌いで、多分それも地雷だったのかなーと今にして思います。
ちなみになんですけど、この頃には「あー、多分旅行無くなるなー」と何となく思っておりました。
旅行会社使おうぜっていう提案を無視、結局本格的に話をし始めたのが1月頃から等々、他にもキレる要素があるんですけど微々たるものなので、次で最後にしましょう。
最後が、2月終わり頃になって尚就活を終わらせていなかった点。
結局友人はワーキングホリデーに行かずに就活することになったんですけど、それが2月にまで及び、しかもその予定が2月初めに話し合いをしたタイミングでは決まっていませんでした。
もうこの時点で「あ、コレもうアウトみたいなモンじゃろ」って思いましたね。
本来であれば海外旅行に行っている月、だというのに友人は就活を終わらせておらず、どころか2月一杯それで消し飛びました。
もうね、「クソがッ」て内心叫んでいましたよ。なあなあで過ごし、その結果こうして色々と面倒なことになっている。俺にはキレる権利があって当然であろう。
そうなると必然的に旅行期間含め諸々の予定を決めるのが旅行直前になりました。2月半ばに決めたので、大体2~3週間前ですね、行こうとしていた日の。
社会人になってからは厳しいでしょうから、3月に行かなければならず、しかもその予定だったり金の支払いだったりをその前の月にするというね。世界でこんなバカみたいな海外旅行を計画する人間は自分達くらいでしょう。
もう何もかもギリギリの無茶苦茶な海外旅行計画、その末路は呆気ないものでした。
クレカの限度額です。
友人はクレカを持っており、乗ろうとした飛行機の会社が現金は使えないので、友人に任せることにしました。
そしたら限度額で一人分の飛行機の席すら購入できませんでした。
かくして旅行計画は潰え、俺は大きな嘆息を吐きましたとさ。
内心ブチギレたっちゃブチギレたんですけど、思ったよりはキレてないですね。こうなることは薄々察していたので。
もう通話越しの曼珠ちゃんの態度は、言葉こそ普段通りですが声音だったり態度だったりから苛立ちが滲み出ているような感じで、まあ無計画な旅行しようとするとこうなるぞって具合にお灸を据えることができたと考えれば重畳かしら?
まあでも、自分も色々ちゃんと対応すべきでしたし、こうも先が不透明なら「やめよう」っていう提案をした方が良かったかもしれませんしで、自分にも非はあります。
ちなみにその友人とは社会人になってから行こうぜって具合に落ち着きましたが、正直こんな調子だと……ねぇ……って思っております。果たしてちゃんと旅行できるのかどうか。
ただ就活や卒業など色々ありましたので、友人のことをドチャクソ責めるのも違うなー、とこうして色々書いて最後に思いました。
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