ギャル曼珠 ~エモい話~

【はじめに】ギャルという文面につられた皆様へ

 粟沿曼珠の曼談あるあるのタイトル詐欺です。いや詐欺って訳でも無いか。ここでのギャルは自分のことで、見た目や言動がギャルという訳では無く、精神がギャルということです。ご了承ください。


 いい加減彼の名前を決めておきましょう。

 彼というのはですね、曼珠ちゃんの高校の同級生かつ夜な夜な頻繁にゲームをやったり雑談したりする子のことです。たまに出てくる彼です。こうやって色々投稿しているの、リアルの友人では彼しか知らず、それについての話を時々しているのです。

 彼はプレイボーイでありますが、これ言うと彼は不服そうな反応を示すので、筋肉モリモリマッチョマンの変態であることから『筋肉の友人』と呼びましょう。

 で、時々彼から粟沿曼珠の曼談のネタを提供してもらっているんですけど、服の話に続いてはこの話。

 ギャルが頻繁に使うであろう言葉、『エモい』。あ、田舎者かつ自称進学校の特待生コースだった人間なんで、ギャルが実際に使っているかは分からんのですけど。

 ギャルなんて自分とは無縁な存在でしたが、友人と話していて「自分はギャルなんじゃないか?」と思いましてね、今回の話になりました。あ、一応言っておきますと、曼珠ちゃんは自分のことを『ちゃん』付けで呼んでいますし、名前も女性っぽいですが、れっきとした野郎です。まあ何度も言っていますがね。


 さて本題。この話のきっかけは、粟沿曼珠の曼談のネタを筋肉の友人と考えていた時でした。

 確か最初は「何やってみたいか?」だったんですよ。それに対して自分は「サックス吹きてー」とか「ピアノ弾きてー」とか答えるんです。そうすると、彼は「何故?」と聞いてくるんですよ。まあ当然っちゃ当然ですけど。

 で、めっちゃ考えて、得られた結論が「なんとなく」。

 実際、深く考えていないんですよ。やりたいってのは本当なんですけど、「かっこいいなー」とか「雰囲気いいなー」とか、本当にその程度のノリで。

 これじゃいかんと思ったからか、今度は「行きたい場所はどこか?」プラス「何故?」というお題が出されました。が、行きたい場所自体は沢山あるものの、これも「なんとなく」という理由でした。

 そこで気付いたんですよ——俺、ギャルじゃね?

 そう、曼珠ちゃんが何かを好きになる、興味を持つ時って大体「エモい」と思った時なんですよ。

 例えば本買う時も、あらすじとか表紙とか見て「ええなー」って思って購入しますし、ゲームは特に内容触れずにパッケージだけ見て「面白そー」って思って購入します。

 クラシックを頻繁に聞くんですけど、「この楽器が好き!」とか「この音楽家が好き!」とかは無く、「なんか雰囲気良くね?」が主な理由です。旅行する場所を決める時も、写真見て「いいなー」って思ったり「北海道面白そうだなー」って思ったりして決めています。この程度には「エモい」で動いています。

 実際、自分達の行動原理の多くは「エモい」じゃありません? 深く考えずに、ノリと勢いで行動している、そうじゃありません?

 或いは、これが普通なのかもしれませんね。いつも何か色々と考えて行動したり判断したりすると、疲れるじゃないですか、多分。それか、そこまで気にしていないか。

 でも、それが良いのだと思います。行動原理が理論的・理性的になると、上記のように色々考えて疲れたり、行動や判断を躊躇ってしまったりするでしょう。人生を楽しむのなら、深く考えずに「エモい」で生きていった方が、良いのかもしれません。

 そう考えると、ギャルの方々は良い意味で軽いノリで行動し、自分の生きたいように生きていて、凄く羨ましく感じます。自分は深く考えずに行動しているとはいえ、色々躊躇ったり悩んだりしていますから。

 いやもう、人類皆ギャルになった方がいいんじゃないんですかね? 多くの人が辛く苦しい生活を送っているじゃないですか。ギャル的な生き方をすれば、辛いこととか吹き飛びますし、楽しく生きていけると思うんです、多分。悩みなんて考えず、「ウェーイ!」とか「マジ卍!」とか、そういったことを考えて生きていきましょう。

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