恐怖! ストーキンガールの猛追! ~ストーカーされた話~
まあストーカーされたのは本当なんですけど、猛追ってレベルでは多分無かったんですけどね。粟沿曼珠の曼談特有のクリックベイトってことで。
これを実際に書く直前にこの出来事のことを思い出したんですよ。ただ、実は書くか悩みましてね。というのも、ストーカーされたのは本当なんですけど、詳細なところまで覚えておらず、憶測混じりの側面が強くなってしまうんですよ。でも粟沿曼珠の曼談は私がテキトーに書く場なので、書いてみるかー、となった次第です。ですので、話半分で聞いて下さい。
さて、本題に入りましょうか。中学生の頃、三年生の時でした。ある日を境にとある女子から話しかけられるようになったんですよ。
その子と自分、全く縁無いんですよ。幼稚園、小学校が同じだった訳でも無いですし、クラスが一緒になったことも無い。特技とか趣味とかが一致している訳でも無い。強いて言えば、自分の兄とは交流があったんですよね。それくらい。
自分は来る者拒まずな人間なので、普通に話していた訳ですよ。そうして何日か経った頃でしたかね。とある女子(さっきの子とは別の子)にこう言われました。
「曼珠ちゃん、ストーカーされてるよ」
ファッ!? ってなりましたね。自分、怠惰で自分本位、って感じのクソみたいな性格で、かつ顔は良く見積もっても中の下くらいしか無い男なんです。そんな男に惚れるとは、目と脳がイカれてるんじゃないか!? ってね。
まあそれは2、3割冗談で、ただ当時の曼珠ちゃんは確かにドン引いていました。交流があったならまだしも、交流が無いのに普通惚れるか? と(補足しておきますと、曼珠ちゃんは男と女の濃密なやり取りの後に恋が実る、という思考の人間です)。それに見た目がワイ好みじゃなかったしね(小声)。ムチムチは好きだが太いのは好きじゃない(小声)。
「嫌でしょ?」
「うん」
「おっけ。協力する」
的なやり取りがあり、その子のストーキングから曼珠ちゃんを守れ作戦が始まりました。といっても、自分とストーカーされてる報告をしてきた子の二人だけだったんですけどね。
しかし、この作戦はあっさり成功したのです。というのも——今になって思い返すとここがこの話の一番面白い所なんですが——協力者ちゃんがデウスエクスマキナだったからです。
どういうことかといいますと——ストーカーの子が一番仲良かった子が、協力者ちゃんだったのです。
完全に推測の話なんですけど、ストーカーの子と自分の兄が交流あった理由って、協力者ちゃんなんですよ(これは確実)。兄が吹奏楽部の子と付き合っていて(弟からすれば、よくあんなクソな兄と付き合う気になったな、と爆笑モンです)、協力者ちゃんが吹奏楽部で、そんな彼女経由で交流があったのだと思います。
そこで何か思うところがあったのでしょう。ストーカーの子は協力者ちゃんに「曼珠ちゃんを狙っている」的なことを言い、それがまずいと判断して自分に暴露してくれたのだと思います。
つまりですよ——相手の行動が筒抜けだったのです。勿論回避不能なものもたまーにありましたが、彼女のお陰で大部分を回避することができました。
個人的に一番効いたんじゃないかと思うのが(ストーカーの子が知っていれば、の話ですが)、協力者ちゃんを家に呼んだことですね。まあこの時は普通に英語を教えただけだったんですが。本来応援すべき立場の子が、自分を差し置いてアテクシの家に来るなど、許し難い行為でしょう(実際、それについて問い詰められたような、問い詰められていないような……?)。
うまく猛追を躱すことで交流の機会を減らし、そして最終的には興味が失せたのでしょう、話しかけてこなくなりました。えがったえがった。
そういえばストーカーの子と仲良かった子(協力者ちゃんとは別)が自分の大親友を狙ってたっぽいんだけど、その注意喚起もしてたな。マジで協力者ちゃんは有能よ。
そんな感じで無事ストーキングが無くなり、卒業しましたとさ。でもストーキングされるなら、ゴスロリとか地雷系とかの服を着たメンヘラにされたいですね。
そうそう、だいぶ前にその子からインスタをフォローされて、「え、まだ引きずってる?」って身構えたんですけど、幸いにも彼氏ができているみたいです。正直ビビりましたが一安心。
まあ、曼珠ちゃんクラスの人気者的な位置に立つことは多々あれど、恋愛対象として見られることは無いので、自分の色恋沙汰関係はこれくらいですかね。曼珠ちゃん自身も恋愛する気がさらさら無いので当然っちゃ当然ですが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます