第25話 2月の初めの初め 

みんなが修学旅行へ行っている間に行かないものは学校に課題をしに登校

こっちの方が私には合ってる

いくら学校といっても集団行動が苦手とする種類からするとお腹が痛くなるのだ、ついてに貧血やらも加わって周りに迷惑ばかりかけるから行かないことの選択が正しい、自分にストレスもなく過ごせるし、親にお金が返ってきたことが

良かったらしい


10人もいなかった欠席者の中で1人クラスメイトの男の子がやたらと話しかけてくる

私は停学の発端の彼女と課題をやってるのに


めんどくさい話しではなく世間話だからまあいいかと何回かに分けてよくこちらの席へ来る


そして何かをくれた気がする

記憶が無い、物なのは確かだけど好みのものじゃないから記憶にないんだと思われる

どうやら好いてくれていたらしいのだが私にはその時西川がいたし頭の中も西川でいっぱいだった


いつかの夜の電話で修学旅行行かないことを話して○日ヒマ?うちくる?とお誘い!

いく!いきますとも!やっぱり修学旅行行かなくて良かったと○日の約束をしていた


服…大して可愛いの無いよ…しかも真冬だから重ね着するしかないしあるものでどうにかすると1人ファッションショー開催

その時に母親に「○日、西川んち行ってくる」と伝えた

ここだけの話、母親からは西川はあまり好まれていない

中学の映画から体育祭、卒業式までの一連を話していたからそんな軽いヤツはやめなさいと


母の気持ちも分からなくない

でも今しか西川と居られない

怒られてでも行くって決めた


約束の日…

学校から帰って約束の時間に歩道橋へ

時計を見ながら寒いなとたまに走ってくる電車に手を振ったり決して電車の往来が少なくない土地なのにまた来ない…


帰った方がいいかなでも入れ違いも嫌だしあと1本、と思った頃ようやく来た

ごめん、と一言

今更だがこの人は感情とかを言葉にするのが苦手なのかもしれない


歩道橋からてくてく歩いて西川の家に着く

珍しく直接自分の部屋に繋がる階段がありご家族に合わないタイプ

初めてのことでこういうものなの!?と驚いた

最後の柵が乗り越えるにはスカートはまずいなと思ったけど乗り越えないと入れないから先に行っててもらい乗り越えた


ドアを開けたら、男の部屋という感じ

なんとなくごちゃっとして服がそこらにある

寒い寒いってコタツ入って、と久しぶりのコタツに対面(自分の家にないだけ)


あ、飲み物買ってくれば良かった、とすぐそこに自販機あるから買ってくるなにがいい?と

温かいのがいいかなと思ったけどなぜかファンタと答えていた

西川が買ってきたものはコーラとファンタの2つ

並んでコタツ入って飲み物飲みながらなんてことない話をしてとにかくたくさん話した

西川の学校の話とか私の学校の話も話した


話しながら部屋をチラチラ盗み見するとプリクラや写真がたくさん貼ってある

しかも女の子…

ギター持ってる写真だから駅でストリートやってる時のお客さんか学校の子なのかなと

でも聞くに聞けなくて頭の中ぐちゃぐちゃ

彼女は私だよね

たけど飾るの?思い出だから?

それともヤキモチ妬かせるため?

とにかく頭の半分はそんなことを考えて話をしたら西川のピッチが音楽鳴った


「もしもし?え?なんで?これから?

あー、うん、わかった」


なんだろうと聞いてみたら

「こめん今日は帰ってくれるかな」


え!?帰る?私が!?

なんで?て言ったら中学のクラスメイトが遊びに来るって言うから断れなかったって…


待って待って友達来るの今決まったよね

なのに私は帰らすの?

もう疑問ばかりで帰る支度して1人で帰ったような

西川にとったら私は1番最後の優先順位なのかもしれない

どうせ中学生のクラスメイトなら私だって遊ぼうと思えば…

などと次の日学校で課題やりながら友達に話したら友達も怒ってた

確かに怒りたい気持ちはあるけど自分の価値って…とそう考えるようになって怒りか来なかった


家に帰りゴロゴロしてるとポケベルが鳴り西川からで電話出来る?とのこと

昼だし長時間じゃなければ大丈夫だろうと家の電話からかけて

「○○日、今度こそ空いてる?」


……空いてる?こないだだって空いてるから約束したのに!

と声を出しそうになるのを我慢して空いてるよと

来る?(うちに)

うん、行く


と簡単な約束

待ち合わせは前と同じ電車の所ね


と、切った

そろそろ修学旅行も終わりに近いから会える時は会わないと


当日、また私が先に来てた

上り電車下り電車通常運転のと快速を全部で8本見送った時に西川はノロノロきた

ごめん、寒かったよねと言いながらスタスタと家へ進んでく

もうちょっと優しくしてくれても…とはいえなかった


また難所の柵を越えて部屋へはいる

2回目の部屋

また色んな話してたらまたピッチの着信音…

もしかして帰される…とドキドキしながら聞いていたら世間話ぽい

嫌ですよ代わりません!

今日俺休みなんですけど!

とよく分からない会話


切ったと思ったらバイト先の先輩

今日彼女が家に来るって話したらからかいに電話してきた

ということ

へえ、中学関係の人間には話せなくても私を知らない人には話せるんだと少し寂しさが出た

(私が悪目立ちしてたから避けるのは仕方ない)


今回は飲み物だけじゃなくてお菓子を持参

チョコだったかいくつか買って持って行ってじゃれながら食べて話してたら体勢的にわたしが押し倒される感じになって沈黙…

こんな時どうしたらいいの…と黙ってたら手を引かれて起き上がらせれた

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