第13話 遠い遠い別れ

私は頭が悪かったため入れる高校が限りなく少なかった

正直行かなくてもいいとも思った

でも親がそういうわけにはいかないとすごい剣幕だったので家庭教師を

うちは塾が嫌いな親なので家庭教師を呼ぶ方を選ぶ(姉もそうだった)

でもいくら教えられても分からないものは分からない

基礎を分かってないから応用がきかない

唯一分かるのが国語と英語

数学や社会なんてものはやりたい人がやればいいと思った

とりあえず最低ラインの高校を目指すため週2回?の勉強があった


一方西川というと来年設立される新しい学校へ入ることが決まっていたらしい

かなり頭がいいのだ

前は教えてもらうこともあったけどそんな昔話しても仕方ない

2日間の受験で2日目は雪、友達と2人で滑らないよう気をつけていこうと高校へ

クラスが違ったからまた後でねと

すごい緊張していたと思う


底辺の県立、方や私立の設立校

もう二度と会うことは無いなと考えながらまだ振り切れずにいた

それでも勉強はしないとならないし同じ班になった子と志望校が同じだったからお互い教えあって2人で悩んで本当に辛かった

勉強がこんなにも難しいなんてよく中学の中間、期末やってきたと思う

もちろん赤点でなにか提出したような


そんなこんなで当日2日目も終えてあとは結果待ち、もうどう足掻いても仕方がない

雪も止んでいて少しぬかるんでいた


あとは結果待ち、学校まで行ったような気がする、無事合格、友達もクラスメイトも

高校になってもよろしくねと書類を持ち学校へ報告へ

「よかったなー!ヒヤヒヤしてたよ」

いやそれは私の台詞ですと思いながら続々と県立の合格発表の人たちが帰ってきた

落ちちゃった子泣いてたな

泣くほど頑張ったんだな

私にはできない事だ


私は県内の公立

西川は他県の新設校

話もないのに遠くになるんだなと思ってた

卒業したら本当にサヨナラなんだ

付き合ってもいないのにサヨナラなんておかしいか


桜舞う卒業式

私の学校では名札を後輩が貰いに来るという第二ボタン的なものがあった

あとスカーフと


演劇部の後輩からは…あれ会ってないかも

部長の所へ行ったのかな

ロッカーのイラストも消えちゃうんだな

でも君のことは忘れないよ


クラスメイトと会話をしていたら突然呼ばれた

振り向いたら私よりも頭ひとつくらい背の低い子

誰だ?と思いながら

「𓏸𓏸先輩ですよね」

「あー、はい」

「あの!名札頂いてもいいですか!!」


ええええええええだってこの子知らないよ?

この子も私の事知らないはず

とよくその子の名札を見てみたら西川と


確か1年に西川の妹はいたんだってと聞いたことがあった

でも何故妹が?

別に捨てるつもりだったからあげるよと渡した

「あの、私で合ってる?間違えたりしてない?」

と一応確認

「はい!𓏸𓏸先輩です!」

渡してありがとうございましたと消えていった

謎でしかない


そして西川とは一言も言葉を発することの無いまま別れた

卒業だ

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