第14話 どういうこと?

無事卒業をしてちょっとだけ早い春休み

でもその間も制服サイズ測ったり定期券の買い方学んだり

それでもまあ暇だったのだ


それでも入学式前日はやはり緊張するものだ

支度は整ってる、制服もネクタイの付け方も覚えた

あとは明日を待つだけ

と思ったら家のチャイムがなった


新聞の勧誘かな、と私は自分の部屋から出なかった

そうしたら部屋のドアをノックされ開けられた



「西川くん?てひとが来てるんだけどでる?」




はい!?私夢でも見てるのかなと思いつつも

行ってくると外へ出た

そうしたら本物がいた


「遅くにごめん、あと中学の時もごめん

出来たら前みたいに戻りたい」


そんなようなことを言っていた気がする

那智の入学式が明日って聞いたから急いできた

(クラスメイトに聞いたらしい)


何が起きてるか分からなくて

でも本人が来ていて中学の頃のことを後悔していると

これから別々に通うけど前のように戻りたい

うん、文面のままだ


私は中学の時の西川の態度に怒りより悲しみが大きかったから責めるつもりもなかった

でもこれからは連絡取り合ってたまに会えてってなるのかなと思ったから


「うん、わかった」

と返事した

入学式前日にごめんね、でも〇〇(入学式を教えた子ちなみに女の子)が入学したら新しい出会い出来ちゃうよ?と言っていたらしい


そこでまた矛盾、何故他の女の子には色々話せて私には手も触れなかったのに

中学のころその女の子と好きな人についてはなした私は西川だと断言した

カセットテープ以来会話が出来てないこと体育祭でのことも話して

どこが好きなの?と聞かれた

会話もないのにむしろ避けられてるのに…


「瞳」と答える

西川、目がすごく綺麗なの

向かい合って話すとよく分かると話したら

あー!確かに目綺麗だよね!と

私も知ってるよ!という感じで話してきた

え?どういうこと?西川のことがすきってこと?

それとも話すくらい仲良しだよと言いたいの?

とその場の私は早く話が終わらないかなと思ってた

今ていうマウントとりなのかな、何故?

それでもその子が西川にうちへ行くように言って西川が来てくれた

感謝しないと


でも前みたいに戻りたいって意味がイマイチわからなった聞かなかった私も私だけど

付き合おうとかちゃんとした言葉はなかった


じゃあよろしく明日頑張ってねと言い残し帰って行った


友達が言わなかったら来なかったのか?

背中を誰かに押されたかったのか?

今となっては分からない

分からないからこそ気になる

デートができるの?電話したりするのかな

好きだって言ってくれるのかとか淡い期待を持ちながらあることに今更気付く


卒業式の名札!

そうだったあの子西川の妹だ

西川本人が来づらいから妹に行かせた?

ということは西川が所持してる可能性も?

妹は知りもしない先輩相手に可哀想なことを


そんなモヤモヤしたまま入学式へ

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