第3話 転校ってなにそれ吐きそう

家に帰って宿題をやろうかやらないで寝ようかウトウトしてたら父親が帰ってきた。


夕飯時に2人は複雑な顔に。

姉も何も知らないようだ、なんだろう。


ここから出ていかなくちゃならなくなったの。

うちが住んでたのは社宅でだからといって父親がその会社に勤めてた訳じゃなくまず外部者から追い出し最終的には家を建てて戸建てを売るらしい。

10歳の私には引越ししないとならないのは分かったけど、もう小学生5年生。

あと一年と少しで卒業出来る…なのに。


わがた、引越しはわかった、その代わり1人300円のお別れの鉛筆とか用意してね!!と泣きながら叫んだ。

うちにそんなお金あるわけないでしょう!と母親に怒られながらも引っ越したくない友達と別れたくない気持ちが反発心として出たようだ。


もちろん1人300円なんて無理に決まってノート?鉛筆?何かを渡した気がする、

色紙ももらったけどいまじゃどこにあるか分からない。


少しづつ家を探さないとならない

荷物をダンボールに詰めていく

私はほぼ産まれてここで成長していったから離れるのはすごく辛かった


特に幼稚園の頃から仲良かった子は裕福の家の子で親御さんも1年と少しならうちで預かるしいいよと言ってくれたのだけど貧富の差はやっぱり激しく親は断って言った。


修学旅行が転校前でみんなで行けて良かった。

実は3年生の頃に初恋なるものをした。

でも意識しすぎて話しかけられなくてそれは向こうも同じで話してしまったら冷やかしの嵐だということで話せないまま。

私たちが4年生に上がるところに彼が転校…

6年になる頃には帰ってくるという話を期待してたら私の転校…しかも彼は本当に帰ったきた、隣のクラスに。


修学旅行での写真を購入するために転校後元の学校へ行ったら友達がまっててくれたのと隣クラスからくすくすと。

「もしかしているの?」と聞いたら友達が那智ちゃんが今日来るって話になったら残ったらしいよ〜って。

でも、でも、話せないじゃん。

それでも待っててくれたことに感謝。

ずっと忘れない。


数ヶ月後友達と付き合った話を除けば。

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