第1話 友人
私は、学校で友人二人と一緒に行動していた。
高校一年生の頃から、クラスが一緒で常に一緒にいた。
仲が良かったが、本音が言えない関係だった。
何処か壁を作っているような感じがした。
友人のうち一人は、秘密主義だ。
本来なら答えるであろう質問にも答えない。
そんな友人なので、私は友人の事を何も知らない。
そんな関係でいいのだろうか?
そんな風に疑問を持ちながら、過ごしていた。
私は、本音を言える関係を望んでいた。
だが、今の関係を壊したくは無かったので、疑問に思いつつもスル―していた。
この一人じゃなくていいと思える居場所を壊したくは無かったから。
もう一人の友人は、相談を良く聞いてくれる子だった。
三人の中で、頭が一番切れる子だ。
よく私や、もう一人の友人も悩みがあると、相談していた。
だけど、その子は愚痴は絶対に私達の前で、言うことは無かった。
だから私は、少し心配しつつ、相談するのを控えた。
私は、このままだと彼女が、板挟み状態になってしまうからだ。
私からの話も聞いて、もう一人からの話も聞いてだと、いつか疲れてしまうだろうと思い、私はいつしか、相談しなくなった。
こんな関係が三年間続くと思っていた。
だけど、ある男のせいで、この関係は崩れていく。
仲の良かった関係が、一変した。
とある事がきっかけで、私は友人二人を一気に失う事になる。
そんな事も知らずに、私達はいつものように学校生活を送っていた。
私達の中で、何かが壊れようとしていることにも気がつかずに。
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