第七話 暗躍

「六道様、ただ今戻りました」


 深い森の中にぽつんと佇む、寂れた教会のような建物の中。一人の白いスーツを着た銀色の髪をおかっぱ頭に整えた二十代後半の男が、主たる男に頭を下げる。


 礼拝堂の最前列の椅子に、その男は座っていた。黒いスーツの白髪にオッドアイの男だった。


「戻ったか、銀牙ぎんが。報告を聞こう」

 六道と呼ばれた白髪の男は、そのままの体勢で斜め後ろに立つ銀牙と呼んだ男に言う。


「はっ。ですがその前に、お詫びしなければならないことがございます」

「詫びだと?」

「はい。監視を怠っていたわけではないのですが、経過観察の途中に強力な結界を展開され、内部の様子をうかがい知ることが出来なくなってしまいました。私が確認できたのは、戦闘が開始された直後と、赤面鬼が二段階強化されたところ。そして、結界が解かれた後、鬼が消滅していた所だけです」


 申し訳なさそうに主に向かい、彼は報告を告げる。


「……お前の鼻は、どういった物を捉えた?」

「赤面鬼の消失と妖霊玉ようれいぎょくの消失までは感じ取れました。残留妖気から推測されるのは、短い時間で上位妖魔を二段階上の階梯へ押し上げる事に成功したこと。急速なる変化に肉体が追いついていかなかったようで、最後には自滅したと思われると言うことです」

「なるほど。それがお前の推論か」

「はっ。不確かな情報しか持ち帰ることが出来ず、申し訳ございません」


 銀牙と呼ばれた男は再び頭を下げるが、六道は気にした様子も無い。


「よい。所詮はただの一実験に過ぎない。途中の経過が分からないのは些か問題だが、この結果も予想はしていた。しかし上級妖魔とは言え、鬼の肉体を以ってしても、急速な変化には耐えられぬか」

「おそらくは。ですが、時間をかけさえすれば、適合も難しくは無いかと思われます」

「そうか。ではしばらくは実験を続けるとしよう。お前はしばらく私につけ」

「承知致しました」

「………ところで銀牙。その赤面鬼を相手に生き残った者はいたか?」


 不意に、六道が何かを思い出したかのように問いかけた。


「はっ。私が確認した時は水波の術者達は気を失っておりましたが、全員が無事のようでした。一人は水波の当主の息子で、残りもそこそこの手練れでしたが、赤面鬼には歯が立っておりませんでした。他にも二人の術者がおり、赤面鬼の最期を確認したようです。霊力の質と炎の霊器を有していたことから、一人は火野一族の宗家の娘かと」

「ほう。火野一族の宗家の娘か。なるほど、ならば強化された赤面鬼ともある程度は戦えて、時間くらい稼げよう。それでもう一人は?」

「もう一人は火野の娘や水波の次期当主と同じ様な年齢の小僧でした。しかし私が感じ取れた霊力はあまりにも低く、並の退魔師以下と言ったところです。霊力の質が普通の退魔師とはどこか違うように感じられた点が少し気になりましたが、我々の脅威になるような術者とは思えませんでした」


 銀牙の言葉に六道は少しだけ考え込む。


「いかがなされましたか? もし気になられるのでしたら、対処致しますが」

「……いや。今は捨て置け。我らの目的は京極一族の血を根絶やしにすること。他の六家やその他の退魔師など捨て置けば良い。無論、邪魔立てするならば容赦はせんがな」


 六道は目的のために手段を選ぶつもりは無いが、六家すべてをあえて敵に回す愚を犯すつもりは無い。流石の自分も、六家を同時に相手取っては、目的を達成する事が困難になる事を理解している。


「とは言え、京極が他の六家に援軍を頼んだとしても、それらを共に葬ることは出来なくは無いだろう。しかし星守の参戦だけは防がねばならん」

「最強の退魔一族ですか」

「そうだ。あやつらと戦えばこちらも無事では済まん。特に現当主である星守朝陽(ほしもり あさひ)と戦えば、私とて負ける可能性がある」

「六道様がですか!? そんなまさか!」

「銀牙よ、相手を侮るな。星守朝陽の持つ守護霊獣は超級と言われ、さらに星守朝陽との連携は覇級をも相手取れると噂されている程だ。星守朝陽の戦闘力も超級にも匹敵するほどらしい。もしそれが真実ならば、侮れば無残な屍を晒すのは我らと言うことになる。いや、屍すら残さぬかもな」


 六道の言葉にゴクリと唾を飲む。主にここまで言わせる人間がいるなど、想像も出来なかったからだ。


「だが奴の参戦は限りなく低いだろう。星守の血縁に手を出せば分からぬが、星守一族は六家に対して、積極的な介入はせん。それは六家の下らない矜持が絡んでいるのだがな。特に京極は自らを最高の退魔師の一族と吹聴している。最強と名高い星守に助けを求めるなど、今の当主がするはずも無い。これは他の六家へも助けを求めることを良しとしないと言う意味でもあるがな」


 滅亡の淵まで陥ればどうかはわからないが、簡単に協力を願い出るとも思えないし、星守と京極には確執がある。


 と言っても、京極が一方的に星守をライバル視しているだけだが。他の六家に対しても高圧的な態度を取っていることが知られているので、他の六家も進んで助けようとはしない可能性が高い。


 だからこそ、星守や他の六家が介入するような手は、これからは慎むようにしなければならない。


「赤面鬼の件は少し勇みすぎたかもしれん。水波は勿論だが、火野一族に知られた。無論、これらの事件だけで、我らにたどり着くことは出来ないだろうがな」


 自分達は水面下で行動をしている。表立って動いているわけでもなく、まだ京極にも宣戦布告などしていない。


 水波の封じていた鬼こそ解放し実験に使ったが、偽装工作も行い妖霊玉も消滅している。何者かの存在は看過するであろうが、そこまでだ。


「だが京極への攻勢は近いぞ。今回の実験を基に、妖霊玉の改良も進める。八城の方も生け贄の捕獲は順調だ」

「あの男は信用できるのですか?」

「あの男にも明確な目的がある。こちらが裏切らん限りは、目的を達成するまで裏切ることはあるまい。もっとも監視はつけた。お前が心配することはない」

「はっ。余計な詮索を致しました。申し訳ございません」

「構わん。お前の懸念も当然のものだ。謝罪する必要は無い。しかし使える手駒は使うに限る。これが私の持論だ。では次の段階に進むとしよう。それが済み次第、京極への宣戦布告を行い、恐怖と共に奴らを滅亡させるとしよう」


 六道が呟くと、二人の姿は忽然とこの場から消えるのだった。



 ◆◆◆



「ああ、もう! 何よ、あいつら! 碌に謝罪も感謝もしないでとっとと行くなんて! 失礼にも程があるんじゃないの!」


 あの後、意識を取り戻した流樹達に赤面鬼が自滅した事を伝えると、もう用は無くなったとばかりに早々に立ち去った。


 妖魔が消えた後の地面も確認し、死んだ原因は自滅のように身体が崩壊したと聞いて、流樹は真夜にも朱音にももう用はないとばかりに大した言葉も述べずにさっさと下山して行ったので、朱音が激怒したのだ。


「悔しそうではあったな。それに一応、礼は言ってたぞ」

「『ふん、忌々しいが、治療の礼は言っておいてやる』ってね。何様のつもりなのよ! 真夜は腹が立たないの!?」


 流樹の真似をしつつ、がぁーっと怒り狂う朱音の姿に、真夜は苦笑するしか無い。


「別に。その分、朱音が怒ってるからな。それよりも俺があいつらを治療したってのは、言わなくても良かったんだぞ」

「いいのよ! 真夜が戦いで活躍したって言えないんだったら、これくらいの事実は伝えないとね。でもあいつの悔しそうな顔ったらなかったわ。これであの鬼を倒しかけたのが真夜だって言ったら、どんな顔したでしょうね」

「言っても信じないと思うぞ」

「だったら見せつけてやれば良いのよ! 絶対に悔しがるから!」


 余計な恨みを買いそうな気がするし、明らかに厄介事を増やしそうなので、しばらくは勘弁して貰いたい。


 そもそも、四年ぶりの帰還だというのに、帰ってきた次の日にこのような事件に巻き込まれた。もう本当に勘弁してくれと言う思いしかない。


 あの後、本来の討伐対象である妖魔も何とか見つけて退治したので、依頼も完了した。帰りも二時間近くをかけてようやく戻ってきたので、割と疲れた。


 もう今日は帰って飯を食べて風呂に入って寝たい。色々あって疲れたので、マジで早く寝たいと思う真夜である。


「だから今はそう言うのはいいって。俺はしばらくゆっくりのんびりしたい」

「もう、何でそんなに無気力なのよ。そりゃ前から積極的とは言えなかったけど」

「色々あるんだよ。と言うか、もう帰って部屋でゆっくりしたい。いや、ベッドで寝たい」

「だめよ。ちゃんと話をするって約束したじゃないの。話を聞くまで今日は帰らないからね」

「お前、俺の部屋にまた押しかけてくるのかよ」

「ふふふ。帰って欲しかったら、ちゃっちゃっときりきり話しなさい!」


 げんなりする真夜に、朱音はふふんと強気な笑みを浮かべる。


「でもそうね。今日の真夜、本当に格好良かったわよ。それにいつも以上に安心するって言うか、お父様とかと一緒にいるみたいな」

「おじさん扱いか」

「違うわよ。ただ凄かったってだけ……それに」

「それに?」


 何か言いかけて途中でやめた朱音に、真夜は聞き返したが、彼女は即座に慌てて言葉を濁した。


「ううん、何でも無い! それよりも今日の真夜は凄く頑張ったから、ご褒美をあげなくちゃね。お昼もまともに食べられなかったから、晩ご飯はご馳走してあげるわ。何でも好きな物を奢ってあげるわよ。さあ何が良い?」

「じゃあ回らない寿司でもご馳走になろうか」

「ごめん。回る方でお願いします」


 どうやらあまりお金に余裕は無いらしい。退魔師の一族で退魔業を営んでいれば、それなりにお金も入ってくるのだが、朱音の場合はお小遣い制で、そこまで極端な額を貰っていないらしい。


 学生のうちからあまり大金を持つと金銭感覚も狂い、使いすぎるとの事で、両親が退魔師の仕事の報酬の一割だけを渡して、残りは彼女名義で貯金しているらしい。


「回るお寿司なら、どれだけ食べてもいいから。うん、そうこ寿司でもスッシーローでもいいわ」

「まあそれで手を打つか」


 寿司を食べるのも四年ぶりだ。あっちでは寿司なんて無かったから、思い出しただけでも無性に食べたくなってきた。


 駅の改札を出て、目的の場所へと向かう。土曜日の夜と言うこともあり、アプリでの予約はもう埋まっているようなので、直接行って待つ必要があるだろう。


「えっ」

「ん?」


 と、真夜は誰かの小さな呟きを耳にする。そちらの方へと顔を向けると、そこには驚いた顔をしている一人の少女がいた。


「あんたは……」

「どうしたの、真夜?」


 真夜が視線を向けたのに気がついたのか、朱音もそちらの方を向く。


「……昨日ぶりですね。その、昨夜は本当にありがとうございました」


 そこには昨日ぶりの再会となる少女――京極渚がいたのだった。



 ◆◆◆



「おらっ! ………これで百人目や」

「うっ、ああっっ……」


 どこかのビルの一角。その地下のバーにて、数人の男が血まみれで倒れている。見れば誰も彼もカタギには見えない相手ばかりである。


 その男達の中で立っているのは、紫髪の少年――八城 理人やしろ りひとであった。


「ははっ! 八城ちゃん最高! うんうん! これでノルマまでもうちょっとだね!」


 高級そうなソファーの上で、パンパンと手を叩くのは、金色の髪の八城よりも年上の大学生くらいの青年だった。耳にはピアスをつけ、軽薄そうな笑みを浮かべている。


「やかましいわ。そんでお前は何もせえへんのかい」

「ええっ? 僕は君のサポート役だけど、全部八城ちゃんがやってくれるからね。僕は見ているだけだよ」


 にこにこと笑う姿からは、どこにでもいるお調子者と言う印象しかない。


(こいつ、ほんまに腹立つわ。けどこいつを野放しにしたら厄介な事になるからな)


 理人はこの男が危険な人物だと理解している。見た目はノリの軽いお調子者だが、それが見かけだけだと言うことを八城は知っていた。


「でもさ、連れて行くにしてもこんなんじゃなくて、もっと可愛い女の子にしようよ。その方が華があって良いと思うんだよね、僕」

「黙れや。俺らが連れて行く先は地獄みたいなもんやないか。女をそないな所に送れるか」

「八城ちゃんてジェントルマンだよね~。でも今の世の中、男女平等だよ? 生け贄にするにしても、平等にしないと。それにさ、やっぱり女の子が恐怖したり絶望したりする時の顔って、凄く良いと思わない? あと声とかも。必死に泣きながら懇願してくる姿なんて、本当にゾクゾクするんだよね」

「黙れや。それ以上口開いたら、この場で殴り倒すぞ、お前」

「もう、そんなに怒らないでよ、八城ちゃん。じゃあさ、今度一緒に女の子で遊ぼうよ。きっと八城ちゃんも楽しんで……」


 ドンッ!


 床が激しい音を立てて砕け散った。見れば八城がその拳を叩きつけている。


「言うたはずや。黙れや、お前」

「ふーん? まあこれ以上、八城ちゃんをからかうのはやめるよ。でも、八城ちゃん。君、自分が矛盾って言うか、俺と五十歩百歩な事してるって自覚ある? ここに転がってる奴を生け贄にするのはよくて、女の子はダメっておかしくない? たとえ彼らが大陸系の不法入国者の犯罪者達だからって、誰かを傷つけたり、殺したりする事に違いは無いじゃん」


 同じ穴の狢でしかないと、彼は忠告した。


「………そないな事、わかっとるわ。でもな、少なくともこいつらは犯罪者で、俺らと同じ穴の狢や。自分らが他人にやったことが返ってきてるだけや」

「だから良心が痛まないって? あははっ! 八城ちゃん最高! 僕とおんなじじゃん! 僕も女の子を傷つけても良心が痛まないからさ! それに僕も相手の女の子はよく選んでるよ! 援交で遊んでそうな子とか、家出少女とか、頭の悪そうな子とか犯罪者っぽい子とか、不法滞在者っぽい子とかさ! 偶に普通の子でも遊ぶけどさ!」


 一緒にするなと叫びたかったが、自分がしていることがこの男の言うとおりだと理解しているから、何も言えなかった。


 それでも理人は止まるわけにはいかないのだ。自分自身への怒りに彼は拳をキツく握りしめ、唇を血が出るほどに噛んだ。


(すまんな、志乃。俺は最低な男や。でもな、どんなことをしても、必ずお前を助けたるから、もう少し待っててくれや)


 たとえその結果、自分がどうなろうとも………。


「まあ八城ちゃんの葛藤は置いといて、そろそろ僕も自分のお仕事をしようかな」

「………また誰かを殺るんか? それもボスの命令か?」

「そうとも言うし、違うとも言うかな。ちょっとお仕置きをしないといけない子がいるんだ。実はね、僕が大切に育ててた土蜘蛛ちゃん達が、無残にも殺されたんだよ。せっかく大きくして、ようやくつがいにして、卵も産んで、これからもっと数が増やせると思ったのに!」


 悔しぃーっ、とポケットからハンカチを取り出して、口で噛む仕草をする。


「でねでね、その相手がどうも京極一族の娘だったみたいなんだよ。それをあの人に言ったら、バレないように慎重に事を進めるのなら、好きにして良いってお許しを貰ったんだよね」

「ああ、そうかいな」


 理人は苦虫を噛み潰したような顔をする。自分達のボスが、京極一族を憎んでいるのは知っている。また八城自身も、京極一族に対しては恨みに近い感情を持っていた。それでも滅ぼすと言う事までは思っていなかったが、自身の目的のために、ボスである六道幻那に協力している。


 だが、それでも目の前の男――弥勒狂司みろく きょうじの手にかかるのは、同情に値すると思った。


 この男は、女には特に残酷に残虐になる。だからこそ、京極の人間とは言え、女が悲惨な目に遭うのを知りながら、何もしない、しようとしない自分に、理人は心底嫌気がさしていた。


「あっ、八城ちゃんも一緒に来る? きっと楽しいと思うよ」

「……遠慮しとくわ。でもええんか? 俺の監視は。それに京極一族へのちょっかいは、もう少し後とか言うてたのに、今、余計な事をして警戒されてもええんか?」

「あははっ、八城ちゃんも面白い事言うね。バレなきゃ犯罪じゃないって言葉知らないの? 僕がそんなヘマをすると思う? 僕達がしたことだと知られなければいいんだから。偽装工作はいつものようにするし、学生が行方不明になるなんて、よくあることだろ?」

「そないに頻繁にあるか、ボケ」

「じゃあ家出だね! 退魔師の仕事とか、京極の家が嫌になって家出! うん、よくあることだね! それと八城ちゃんの監視は勿論続けるよ? 僕のペットの妖魔が付きっ切りで八城ちゃんをサポートするから」

「お断りや……。それと前言撤回や。今回は付き合ってやるわ」


 妖魔に監視され続けるなど、御免被る。それにこの男が逆に暴走しないか見張る必要もある。この男は目的のために、手段を選ばないところがある。


 京極の娘一人ではなく、近くにいる無関係な人間まで巻き添えにしかねない。


「ええっ! 本当に!? 八城ちゃん、やっさしー! あっ、もしかして僕と一緒にその子で遊びたくなった? 集めた情報によれば、可愛い子だよ。八城ちゃんもきっと愉しめるから!」


 きゃっきゃと騒ぐ狂司を余所に、理人は醒めた目を向ける。


(……最悪はそいつを助けたらなあかんしな)


 あまりにも惨い仕打ちをするなら止めに入るし、場合によっては……。


(………まあええわ。その時はその時や)

「じゃあ行こうか、八城ちゃん! 女の子を引っかけに!」

「アホが。こいつらを処理するんが先や」

「あっ、そうだね! じゃあ僕のペットにお任せ!」


 こうして、また数人の被害者が生まれる。


 彼らの魔の手は、京極の娘である渚へと向かうのだった。



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