第2話 チュートリアル

あの後PCBが再起動されてから特に何も起きなかった。アプリが勝手に起動したりすることも無く、タッチも正常にできた。


OSのエディションは変わってしまったが一応今のところは今までと一緒で安心している。


「ただいま。」


家に帰って自室に入ると、今まで強ばっていたていた筋肉一気に緩み、そのままベッドへダイブした。


僕は高校生になってから親の仕送りで一人暮らしを始めた。だから夜遅く帰ってきたとしても、飯ができている訳がない。


「はあ…。さっきのは本当に、何だったんだろう。好奇心で開けるもんじゃなかったな…。」


それに、あの怪しいゲームのインストールでどっと疲れたせいで今はご飯を作る気にもなれない。


「くっそ、今日は食欲もないしコンビニで済ませよ。」


僕は体を起こしてコンビニへと向かった。


コンビニへ向かう最中、気分を紛らわすために僕はあるARゲームをプレイしながら歩いていた。


そのゲームはリズムゲームで、歩く途中に4つのレーンに別れたタイルが鏤められている。そのタイルを流れてくる音楽のBPMに合わせてタイルを踏み壊していくゲームだ。


いわゆる音ゲーと言うやつだ。


もちろん、はたから見たら変なステップを刻んでいる変質者なので、そうなってしまわないように、半径100m付近になるとどう言ったゲームをしているのか見ることが出来るようにしている。


実はPCBを通して行うゲームなどは、アクティビティステータスといった、プレイ自体をそのまま見ることが出来たり、頭上にゲーム名を表示させたり、それぞれに応じて見え方の設定はプレイする人も見る人もお互いに変更することが可能だ。


そして殆どの人は、隣で壮大なゲーム音を聞ききたくないし聞かれたくもないので、双方とも頭上に表示させる設定にしている人が多い。また、RPGやPvPなどの爆発や金属の衝突音などが多いゲームをするような人はそもそもアクティビティステータス自体をオフにしている。


ちなみにこれは僕の主観的な意見だが、たとえ他人とは言え道端で奇天烈な舞を踊っていたり、腕を振り回したり、突然真顔でしゃべりだしたりされると不気味に見えて仕方がないので、音、エフェクト、プレイ内容から、ゲーム以外などの操作、例えばハンズフリー通話なんかまで全て見えて分かるように設定にしてある。


しかし、グラフィック処理の多いゲームや激しく動く競技性の高いゲームをそのまま公開にしてしまうとブロードキャストの際にPCBに負荷をかけ、フレームレートが安定しなくなり、回避などが成功しにくくなるそうだ。


こればかりは仕方ないが、第三者から見えるエフェクトがないと思わず見てしまった時の恥ずかしさが計り知れないため、ゲームごときに外に出てまで本気にならず、家の中までに抑えてほしいものだ。


そんなことを考えながらもしっかりとオールパーフェクトを叩きだし、達成感にひたっていると、歩く先の方から複数の金属音が絡み合う音が何度が聞こえた。


「今どき、プレイ内容公開にしてる人なんていたんだ。」


僕は興味本位でコンビニを通り過ぎて音が乗る方へと走った。すると交差点を曲がった先は異様な光景だった。


複数人の黒ずくめの忍者のようなもの達が、屋上で月光に照らされながら銀髪を輝かせている黒いドレスを纏った少女を目掛けて襲いかかっていった。


圧倒的な人数不利を覆すかのように、彼女は嬉々とした表情の中に狂気じみた目を輝かせながら、黒ずくめの忍者達を次々とパールで殴り飛ばしていた。


おそらく、バトロワ系のARゲームといったところだろうか。それにしても、黒ずくめの人たちの様子がおかしい。倒れ方や、目つき、気迫などがまるで実際に傷を負っているかのようにとても実際的な戦闘に見える。痛み係数の設定が1なのだろうか。


PCB環境で遊べるゲームでは、痛み係数という環境設定が備えてあり、現実での痛覚を1として痛みの割合を調整することができるようになっている。


0から5まで小数点第5位単位で設定することができ、一般的なプレイヤーは0.1から0.5までの範囲で設定するようだが、彼らは相当変わった趣味の持ち主に違いないだろう。


「あははははは、いいねいいねぇ!その調子だよその調子ぃ!それでそれでぇ、でどこまで持つのかなあ?君たちいい!」


「この人数でもあいつに勝てねって言うのか、クソっ。」


黒ずくめの忍者達は一斉に刀に手をかけ、彼女の間合いへ飛び込んだ。


さすがの一斉攻撃に耐えられないと思った束の間、彼女はとても人間とは思えない速さでビルの側面をかけ走り、忍者たちは空中で切り裂かれていた。


投げかける言葉とは対象的に彼女の動きは繊細で息を吞むほど美しく無駄のない動きだった。


「ねえねえ、忍者の格好してるくせに、私の糸見えてなかったわけ?なっさけな?鎖とかパールだけが武器だと思ってたら大間違いだから、あはははは。」


僕は血生臭いこの光景に全身に冷たい氷でも当てられたかのように寒気がした。


本来ならARゲームでのダメージによる身体の負荷はいくら痛み係数が最大値の5であったとしても、戦闘不能になれば退場措置が取られすぐに痛みからは解放されるはずなのだ。


しかし、体を切り裂かれた人や深手を負った人たちは明らかに戦闘不能状態であるのに誰一人と起き上がるものがいない。彼らの目をよく見てみると、しっかり前を見ていなかった。


死んでいるのだ。


それを理解したとき、僕の頭は底を知れぬほど蒼白になり、心拍数が途轍もない勢いで上昇していくのが分かった。


僕は苦しくなってくる息をそっと止めてコンビニの方へ戻ろうとした時だった。


「ちょっと君、私の事なんで見えてるの?」


振り返るとすぐ目の前に少女がたっていた。


すでに黒ずくめの忍者たちをすべて殺った後だった。


いったいどうやってこの数秒でここまで近づいてきたのか分からない。


しかし本能が言っていた。


逃げろと。


「ねえ、見えてないフリしないでよ。参加者なんでしょ?」


僕はコンビニに向かって今までにない速さで全力疾走した。


「え、あっ、ちょっと待ってよ!」


とにかく人がいるところに逃げる。それしか考えられなかった。


あの化け物じみた身体能力を前にしてでは、僕は確実に殺されてしまう。だが、その現場を少しでも人がいるところで殺されば犯人の少女は逃れられないはずだ。


道連れになる人もいるかもしれないが、今後死者を出さないためにもここで殺り逃げされるわけにはいかないので、こればかりは許してもらいたい。


コンビニに逃げ込み、僕は助けを求めた。


「頼む助けてくれ!向こうで殺人鬼を見て、僕を追っかけてきてるんだ!」


僕は必死に店員へ詰め寄り助けを求めたが、どういうことだ。こんなにも必死になっているのにこの店員は全く反応しないではないか。まるで僕のことが見えてないかのように。


周りの利用客に目を向けても目が全く合わないこの状況に冷や汗が滝のように流れた。


店員は目を背後の列に並ぼうとした利用客に声をかけた。


「お並びの方こちらのレジへどうぞ。」


その利用客は僕に見向きもせず、レジ前にたったため慌てて一歩下がった。


焦りを感じた僕は震えた声だが目一杯叫んだ。


「ど、どういうことだよ。た、助けてくれ頼む!もうすぐ来てしまう!」


しかし、その声は誰にも届いていなかった。


自動ドアが開く音が鳴った。


開いた自動ドアからは見覚えのある少女が立っていた。


彼女の返り血を浴びた顔ながらもそれが魅力になるほど羞花閉月であるが、それ故、乾いた笑顔からの恐怖を駆り立てるような気迫はすさまじく気味が悪い。


笑顔を崩さずに彼女は口を開いた。


「やっぱり君、参加者なんじゃん。君の姿は今、誰にも見えてないよ?」


参加者という言葉に、僕は心当たりしか無かった。


BreakBrainのインストール中に起きた不可解なアップデートのことを思い出すが、それが今起きている理由になっているなど考えたくなかった。


「み、見えてないってどういうことだよ。」


「対戦相手が見つかるとね、PCBの接続情報をBBがハッキングするから、見えるわけないし、干渉できないってこと。」


僕は全く理解できなかった。今の社会情勢で山ほどの個人情報が様々な企業や行政でデータ管理されているためセキュリティに関係については厳しく、少しでもデータの漏洩、不正アクセスなどが起こればSNSで大炎上になること間違いなしなのだ。


そのため、今の時代のセキュリティの脆弱性はきわめてゼロに等しく、ハッキングしたり、バックドアを仕掛けたりすることは不可能に近い。


しかし、今彼女はハッキングと言ったのだ。そして情報を書き換え、自分の存在が他人に認識されていないと。


それがBreakBrainによって実現しているらしい。


「全く意味がわからないんだが。」


「つまり今、BBの対戦相手が君と私なの。…だからさ…。」


彼女は乾いた笑顔を解くと、手先から鎖をはやし、踏み込もうとした。


「…もう、わかるよね?」


純粋な殺意を感じた僕は体がびくりと震えた。


「ひいぃ。」


僕は、咄嗟に左へ飛び込み、転んだ。彼女の攻撃で床には大穴が空き、ラックは粉砕されて商品が散らばった。彼女は、何も影響がない利用客にめり込みながら顔を上げると、さらに鎖をあらゆる方向へと生やし、鎖の弾幕を放った。


運よく冷凍庫裏に隠れることができたが、恐怖と疲労で意気上がっていくのを感じながらも体を起こし、隙を伺ってコンビニから抜け出すことができた。


「ったく。チョロチョロとすばしっこいんだから。」


それからひたすら走り続けた。


息が上がり、肺が今にもちぎれそうな苦痛に耐えながらも走るのを辞めず、ひたすら。


裏路地に入りしばらく走ると追ってくる気配がなくなったので、近くの窪みに隠れた。


肩で息をするほど荒くなった呼吸を必死に抑えながら、迫りくる死に対しての打開策はないかと頭を働かせた。


とにかく彼女を殺さないと僕は殺されてしまう。僕の頭はそれだけでいっぱいだった。彼女は足も速く、謎の鎖をはやして人を両断できるほどの特殊能力を持っている。控えめに言っても、実力差がありすぎるのだ。誰にも見えていない以上もう助けは呼べないだろう。


その時、僕はこれがゲームであることから、あの抜け道がないかと考えた。


PvPやバトロワ系のゲームでは大体、【降参】というシステムがある。この状況がゲームによるものなら、ワンチャンスあるのではないだろうか。


そう思い、俺は囁いた。


「降参…。」


すると降参ボタンのホログラムが出現した。


僕は直ぐにそのボタンを叩いたがその上から別のホログラムが出現した。


『現在あなたのネビュラナイトポイントは1,000,000NPです。ここから50%のネビュラナイトポイントを対戦相手へ讓渡することにより勝敗が決まったこととなります。


【警告】500,000NPを下回ると能力値向上のためのNP消費ができなくなりますが、よろしいですか。(降参後ネビュラナイトポイント:500,000NP)。』


「はい」を押すとわけのわからないホログラムがまた出現し、僕を絶望へと突き落とした。


『【警告】現在の対戦相手との勝率が75%を下回っていない場合の“降参”は認められていません。』


これでは死ぬしか選択肢が与えられてないではないか。あたかもモルモットの如くシステムから弄ばれているこの状況に死の恐怖どころか怒りすら覚えた。

心の中で嘆いていると、すでに数分が経過していた。


もう見つけられてもおかしくないため、僕は周りを見渡してから誰もいないことにほっと溜息をついてから、裏路地を進むべく立ち上がろうとした。


その時、聞き覚えのある声がゼロ距離で耳を打たれ、刺すような顫動が背筋を駆け巡った。


「みーつけた♡」


なぜ気づかなかった。僕は自分に問いただしながら彼女の気配を感じ取ることができなかったことに、何をしてもただの悪足掻きだということを思い知らされる。


だが、そうだとしても諦めたくはなかった。


僕は、血の味がする唾を飲み込んでから裏路地を全力疾走した。無論、同じスピードで彼女も追ってくる。


次々と繰り出される攻撃を交わしながら逃げているが、容赦なく追ってくるが、走ることしかできず、泣き叫びながら必死に振り切ろうとした。


「うおおおおおおおああああ!」


「なんでこいつこんなに逃げ足が早いのよ。」


攻撃の衝撃でエアコンの室外機が降ってきたり爆発する音で彼女の声は僕には聞こえなかった。


何も考えずに全力疾走していたため、行き止まりに入り込んでしまった。


「しまった。」


振り返ると反対側には既に彼女は来ていて逃げることはもうできない状況だった。


彼女は僕に向かって踏み込んだ。


あまりにも動きの早い彼女に対して僕は抵抗できる余地などあるはずがなかった。


だが、わかる。分かるのだ。


本能が自分に命令している。しかし、何かが聞こえる訳では無い。なぜかそれが昔から知っていたかのような感覚が宿ってくる。無意識にその感覚に従うと、彼女の攻撃は僕の頭上から大きく外れ、行き止まりだった壁を木端微塵に吹き飛ばした。


彼女は自分の攻撃が当たらなかったことに驚いたようで、問いかけた。


「ねえ、今を何した?」


この光景を一番理解出来ていないのは自分だった。だって、避けられるはずのない攻撃を簡単に避けてしまったのだ。


僕は膝の力が抜けて、尻もちを着いてしまった。


僕には飛びぬけた身体能力の才は持ち合わせていない。だからこそ、この状況は僕にとって信じ難いし、ありえないのだ。


「い、いや、何も。」


「筋肉は多少あるみたいだけど、体術なんてろくにやった事ないでしょ。そんな君が、なんで私と同じ速度で走ってるし、攻撃も交わせるのよ。」


「僕だって今何がどうなってるのか生理がついてないし、今お前から殺されないように必死なんだ。さっきの大量殺人は見なかったことにするし、警察にも言わないから頼む、見逃してくれ。」


僕は必死に弁明し、命乞いをした。


「まだ、理解してないの?このゲームについて。」


怯え切った僕の顔を見て彼女は少しため息をついた。


「このゲームはBreakBrain通称BBって言って、ネビュラナイトポイントを賭けて殺しあうデスゲームなの。


もちろん元々はMMORPGのつもりで作られたものだからモンスターとかはいるよー?


けど、このゲームの本質は生存ポイントにあって、このポイントは願いをかなえる力があるの。このポイントが高ければ高いほど、より壮大な願いもかなえられる。ほとんどの人は、お金に目がくらんで換金しちゃうんだけど、このポイントがあればお金では変えられないものまで手に入れられるの。


そのために参加者は全員生存ポイントをかけて戦うの。


戦いはどちらかが殺意を対戦相手にぶつけるとそこでゲームが始まる。戦いを挑まれたら、拒否権はない。


そして、その戦いに勝てばポイントを奪えて、負ければ奪われる。


そのポイントが全てそこを尽きるか、戦いで殺されればそこで参加者の命は終わり。


一度始めれば最上位の願い事でない限りこのゲームからは逃れられない。


これはそういうゲームよ。」


僕はこの現実を受け入れたくなかった。


ただ、最新のゲームをしたかっただけだった。たったそれだけで、得体のしれない招待状を開いた過去の自分を悔やんでも悔やみきれなかった。


もういっそのこと今殺されたほうがいいのではないか。このような死と隣り合わせのゲームに生涯付き合わされるのであれば。と頭をよぎったが、死ぬのが怖かった。


…いやだ、死にたくない。


「はは…。そ、そんなゲームがあってたまるかよ!」


僕は、立ち上がり、少しずつ下がった。タイミングを見て逃げようとしたとき何かにぶつかった。少し離れてみるとそれは鎖で編まれた壁だった。


「うわっ。」


「もう、逃がさないよ?安心して、痛みを感じる前にあの世へ送ってあげるから。」


「……。」


もう僕は、この状況に対して、何も言葉が出なかった。この鎖はまるで鳥籠のように編まれ、逃げ道をすべて塞がれていていた。


「なーによ?その顔。やっと戦う気にでもなった?……じゃあ、串刺しにしてあげるね!」


彼女が鳥籠の外から楽しそうにそう告げると、四方八方から鳥籠に使われている同じ鎖が僕のほうへ向かって、次々と襲ってきた。


一つ鎖をよけると、その鎖は地面に深く刺さり、ヒビをはやす。当たっていたら体を貫通していたに違いない。止まることなく襲い掛って来る。


もう体力のない僕は、もう絶息寸前だったが、必死によけた。


最後の鎖をよけて、僕の死は何とか逃れることができた。だが彼女の次の攻撃で死を悟ることになる。


「しぶっといわね、そんなに苦しいならさっさと殺されなさいよ。」


彼女がそう言い放った時、鳥籠から多くの鎖の頭が顔を出し、同時に僕へ襲ってきた。逃げ道がなく、完全に殺すための攻撃だった。


その時、首元が痛いほど熱くなり目の前か真っ白になった。


「ぐはっ…。」


片足と片腕、腹や腰などが鎖によってえぐり取られた。熱く燃えるような激痛が僕の神経を駆け巡る。少しでも体を動かせば激痛で気を失いそうだった。


そして、右手に何か固い感触があった。それは、鎖だった。無意識の間に、受けたら致命傷になる鎖を素手でつかんで死を逃れていたのだ。土煙が晴れて彼女のほうを向くと、彼女は眼を見開いていた。


「これは、特別なレディアンスか何かかしら。」


彼女は鎖を解き、手元へ戻した。僕の体と地面に刺さった鎖も引き抜かれ、僕は地べたに転がった。


「ぐはっ…。」


すると彼女はしゃがみ込み、僕の頬をつかんで持ち上げた。


体が起こされた勢いで口から血をこぼすと、彼女は顔を近づけて聞いてきた。


「ねえ、君、何のレディアンスは何?」


「れ、れ…でぃ?…。」


僕はかすれて聞こえない声で答えた。


しかし彼女は関係なく言葉を進める。


「私ね、今まで殺せなかった相手いなかったんだけど、君が初めて。」


「…っう…う……。」


「だから、君に興味が湧いてきたの。」


「……。」


「たがら、私と取引しない?」


そして彼女は可愛らしく悪魔じみた笑みを浮かべた。

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