第八話焼肉♫焼肉♫

毒はなかったが他の必要な物は揃った一応申請しておいたがアギトの保証があったから比較的確実にそして早く審査は通るはずだ。

正直ケアーを使いづらくなって獣系の方が今は恐ろしいと感じている。

人型の魔物は少し参考になった。

アギトは今回みまるという形で付いてきた。

危なくなったら俺たちを担いで逃げると意気込んでいる。

守ってくれるのは嬉しいが過保護なのはいただけない。

なにせ白は何をするかわからない。超怖い。

少しはギリギリってのになれないと本当に狂って人格を乗っ取られてしまう。


「おっと来たぜ!てかお前サーチちゃんと使えよ。」


「わりー緊張して忘れてた。シロナ、頼んだぞ!」


「うん!気をつけてねジン!」


出てきたのは鬼だこれならいけるだろう。前回より数は多いが小鬼が今回はいない分前回よりも安全に戦えるだろう。

なんてったって鬼の得物は重い。鈍いのだその勝ち筋を自分から潰すことは俺にはできない。

それに俺にはアイテムボックスを使ってあんな風に得物を奪い取ることができると考えるのは無謀だし多分無理だ。

俺はあまり自分のスキルのことを理解していない。

そんなものに頼り切るのは危険極まりないだろう。

あれ?発動しない!?とかなったら怖すぎる。


それはそうと戦いは始まった。

スコップを握りしめて駆けた。

生活魔法のライトで目くらましをしてスコップでざっくりと足の指をもらった。


「次があれば安全靴でも履いてくるんだな!」


昂ぶっているのが自分でもわかるスコップをアイテムボックスにしまい小さめのバールを二本出した。またに一本すくい上げるように差し込み悶絶して頭がいいところに来た瞬間にもう一本を首に振り下ろして差し込みテコの力でグリグリと息の根を止めた。そして死骸ごと道具を回収。


他の鬼をシロナがストーンバレットで牽制しているうちに鬼の後ろに回り込み大きいバールでまたに差し込んでバールを勢いよく踏み込んでのけぞったところを金槌で何度も殴りつけるそして倒れたところをスコップで首を刈る。そして又回収。


体がすでに悲鳴をあげていたが身体操作で無理やり持ち直した。

まだまだ戦える!


鬼が武器を捨てて俺の腕を掴んだ。その爪で切り裂けばよかったものを俺もこれやるの嫌なんだよ!

俺は掴まれた腕に釘の花を咲かせた。


「花というよりサボテンだな!」


そしてアイテムボックスに溜め込んでいた胃液を手から流し込み叫び声をあげた瞬間に大量の針を流し込んだ。もがき苦しむ鬼の首に小さいバールを差し込んだ。そしてまた死骸ごと回収。


殺し方の問題か鬼たちに怯えの色が見えてきた。

演技の可能性もあるがいい傾向だと思う。

ちなみに今俺は涙も鼻水も垂らしっぱなしだ。痛いんだ!


ライトで目つぶし、勇んで目つぶし、またにバール、首にバール、足にスコップ首にスコップ後はひたすら撲殺だどんなに痛くても治してもらえる。だからいくらでも無茶ができる20を超えたあたりでだんだんと鬼は逃げ腰になりさらに戦いやすくなった。30になる前にはもう全ての鬼が逃げ出してしまった。


『あーあー元気よく暴れやがって。青春ってか?自分のレベル考えなよ。

前回は命をかけなきゃ勝てないレベルだったのは確かだったさ!クァハッ前回はなぁ?でも今回は腕を鬼に掴まれた程度じゃ腕力だけで振り払えたはずだぜ?まして今は鬼の腕なんて引きちぎれるだろうよ。俺も痛いんだぜ?勘弁してくれよな。』


肩で息をしていかにも満身創痍という俺に白が嘲りか文句かわからないことを言う。


『大体人里には魔物の体を利用した結界があるんだぜ。その影響でこの辺りにうろついてるのはゲームでいう超序盤の敵ってところだ。やったね!よく頑張った!おめでとう!』


随分ご莉pくのようで今回は明らかに嘲りとわかった。

しかし嘲られたことに対する怒りよりも白に対しての不信感が酷く俺を怯えさせた。こいつは俺から生まれたはずじゃないのか?なぜこんなことを知っている?

レベルによる体の変化を把握していることは俺より詳しくても理解できる。

しかし結界云々については不気味でしかない。

こいつは何だと言うただただ薄ら寒いものしか感じない。


「うーん、少々過剰だがそこまで慎重に戦えるなら安心だな。」


俺は「今は守るべきものがあるからな。」とかっこつけてごまかした。

アギトはしきりに深々と頷き、シロナは頬を染めた。


「それでこれからどうすればいい?」


「たべれる野草を探しながらオークを探そうよ!今ならきっと戦えるよ!」


鬼と比べるとどれくらい強いのかと聞いたらあまり変わらんとアギトに言われてシロナの意見を採用した。


「次からは伐採用の斧を持って行かなきゃね!これだけ大きい容量のアイテムボックスなんだから限界まで入れなきゃもったいないよ!」


「いや、それなら新しくスキルが増えて解決したよ。想像創造ってスキルで一時間に二個なんでも生成できるみたいだ。」


「うわぁ凄いスキルだね!じゃあ伐採していこう!」


「それは俺に任せてお前たちはレベリングに集中していろ。人俺にとびっきりいい斧をよこしてくれ。」


俺は最初チェーンソーのほうがいいんじゃないかと思ったがアギトのレベルは高いだろうし燃料の問題もあるそう思い普通に斧を生成した。


そうして伐採や採取しながら回ったが鬼ばかりでその日はオークどころか小鬼と鬼以外の魔物とは出会わなかった。

幸い獣は結構狩れた。

目に入った瞬間に即投石し仕留めて回った。

俺たち一同は肉に心沸き立たせて帰った。


俺は某テニスアニメの焼肉の歌を歌いながら焼肉のたれや塩、他にも様々な調味料を生成しながら帰った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る