ガッカリする俺とは反対に、それぞれの武具の上の紙切れを手にしたガレオ達は、喜びを爆発させた。
「おいっ!この魔剣、特級魔法【
「こっちもヤバいッス!上級魔法【
なるほど!かなりのレア武具が当たったんだな!どれだけ凄いのか俺にはわからんけどな!!
「ズルいわ!何でアンタ達がそんな特級武具なのよ!私なんか、この弱っちそうな人間よ!納得できないわ!!どっちか私のと交換しなさいよ!!」
オイっ!指を指すな!…機嫌が悪そうだなぁって思ってたけど、そういう事か。あくまで俺はガチャの景品なのな。
二人にとってはアリアが上司みたいなものなのだろう。俺は、駄々をこねる子供に強く出られない親の様になっている二人に助け船を出してやる。
「まぁまぁ、自分の思い通りにいかなかったからってそれはちょっと違うだろ。そもそも俺は物じゃないし、アリアの奴隷でもないんだ。勝手な事を言わないでくれるか?そんなに羨ましいなら、もう一度ガチャをすればいいだろ?」
満足する物が出るまで回すって、廃課金者的な思考かも知らないが、この世界じゃ普通の事だろ?
「サ、サガラソーシが出てきた神授で、今まで貯めてた
おっふぅっ。泣くんじゃないよ。俺が悪い奴みたいになってんじゃん。
「わかった、わかった。俺も今からガチャを回すつもりだから、それで何か良い武具が出たらアリアにやるから」
「グスッ…ほ、本当?」
「あぁ、本当、本当!!」
「特級とか出てきても?」
「特級だろうが国宝級だろうがアリアにやるよ!」
念を押すアリアに、太っ腹な事を言っておく。…決してめんどくさいからじゃないと言っておこう。
「やったー!!それなら早く
一気に機嫌が良くなったアリアを見て、ガレオ達が目だけで謝ってくる。気にするなと目で返しておく。
「そういえば、二人が唱えてた呪文みないなのが違ってたけど、決まってないのか?」
「
へぇー。そんなもんなのか。大体こういうのは決まった文句がありそうだがな…。この世界の神様達は心が広いんだな。
「なんでもいいって言っても、やっぱり神様を敬う
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