第28話 VS 聖女親衛隊

「...流石にずるくない?」

「ずるくないにゃ、本気なだけにゃっ!」

「すみません...でもこちらも完全優勝狙ってるので」

「まー時鳥が存在したのが運の尽きだね〜」

...ひどくね?ライブが終わってから三時間。第一回戦が始まった。


「実況は私運営ムサシがお送りします!」

「解説はMytuberのカイルです。よろしくお願いします」


...カイル!? あいつかよ! ちらりと目線を向けると、ものすごーくニヤニヤされる。絶対気づいてやがる。因みにカイルはヴァストフVR高等学校Mytube学科の学生で、俺の中学生からの友だちである。


「それでは改めまして!今回のステージは...街!市街戦ですねぇ...」

「もふもふ会の面子がどう動くかに注目ですね。リーダーはいつの間にか人外になってるみたいですけど、他の人員まではまだ手が回っていないようです。それでもトップ勢。龍使い、狼使い、魔騎士、天騎士の四天王がきっと人員を動かすのだろうとは思いますが...」

「人外六人はやりすぎですよね、はい。ではでは!ゲームスタート!!!!!!!!!」


転送される。あいつもわかんなかったのか、

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<カイル視点>

すぎて、正直あいつらしいなと思ってしまう。流石に相手にバレたら可哀想なので先程はあのような幼稚な作戦を予想したが、あれではあいつらしくない。


「...時鳥さんと海鳥さん以外全員自陣に引きこもったんですけど」

「キルポを取らせない狙いですね。完全勝利が目標なんです。そうだろうなとは薄々感じてました。最も、さっき言ったら聖女親衛隊が相手陣地に凸るおそれがあったので言いませんでしたが。」


直様コメント欄が反応する。いいね、さすが、いやかわいそーだなー、@ミルカ うんだよね私も思ってた...っミルカ!? あいつ聖女親衛隊じゃねーのかよ!? 後で聞かなきゃな...


「聖女親衛隊は...聖女ちゃんがバフかけましたね。あれなんですか?」

「聖女ジョブ専用スキル<今貴方に送る最大限のエール>ですね。圧倒的な歌唱力と最大限の崇拝によってあそこまでのバフが成り立ってます。...あれ足りませんね?」

「足りないですね...一応即死系統は禁止してますけど、いつの間にか時鳥さん魔眼取ってたんで。衰弱とかもろもろでボコられて終わりですかねぇ...魔眼も禁止にしようかな」

「貴方が言うのシャレにならないんですよ...いやけどあいつの性格からしてあれで終わらせることはないと思いますよ、多分。海鳥と出てるんですし、多分刀...いや魔導開花と刀かな?」

「予知かなんかですか?そのまんまですけど...」

「あはは...魔導開花強すぎませんか?人外ってだけであんなんになります?」

「刀の技術の方に驚きませんか!? 魔導開花の運動エネルギーに乗るとか普通にAIでもあの速度の演算キツイですよ...というかボコられてますね、やっぱり。」

「聖女ちゃん出てきましたね...あ、魔眼発動しました」

「あー、あー、あー、これ流しちゃっていいんですか?」

「魔王ジョブですね...流石に恐怖です、これは。あと流しても大丈夫です。」


うん。こりゃ明日あのバカに尋問だな。というかメッセ送るか...


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作者自身ここまで伸びるとは思っておらず...感無量です!

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