第12話 無双開始、なんかおった?まーいっか、(被害者三桁超え)
ギルドでの登録を済ませたあと、俺は第二の街、テュラティアラに向けて移動を開始していた。海鳥や死神、そして戦帝は転移陣を使用して一足先に到着していた。あまり待たせるわけにはいかない。さっさと終わらせるとしよう。俺は刀を抜き、身を屈め、呟いた。
「<魔力超強化・全><上級暗殺術・歩法・瞬動>」
一時的にAGIが30倍程度になる。体は軽くなり、俺は思わず笑ってしまう。エリアボスがいるのはファルクラム草原とテュラティアラ大森林との境目のセーフティーエリア。道中の雑魚は<蹂躪>のスキルでも使って経験値にしておくか。そんな事を考えながら俺は草原を駆け抜ける。
「おわっ!?新種のモンスターか!?」
ふむ、言語を扱うモンスターもいるんだな、覚えておこう。
何故か蹂躪が発動しなかったので、刀で7人を切り裂く。しかしこんなに距離があったのか...少々面倒だ。少し飛ばすとしよう。<帝王体術・動>を使用してさらに10倍にする。300倍...この時点で音速は超えていた。走るだけでバタバタと言語を扱うモンスター(魔王見習いの隠し要素としてプレイヤーマークがアクティブフィールドでは見えないので時鳥はモンスターだと思っている。でもちろんこいつらはプレイヤー)がバタバタと倒れていく。
「暗殺者ジョブ、面白い!」
そんなことを言いながら、俺はセーフティーエリアと思わしき場所まで走り続けた。
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到着。30分程度か。そろそろログアウトをしなければな...
「時鳥、ランクF。ウルフキングに挑戦する」
「了解...特殊クエスト発生。ウルフキング特殊進化。イビルブラックウルフ召喚」
「は?」
は?聞いてないんだが?正直予想外すぎるが...無駄に取りまくってる称号のせいか、と諦め俺は魔王印の刀を握り直す。鑑定取っときゃよかったな...レベルが見えねぇ。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
そうして俺はWBOで初めてのボス戦に挑んだのであった。
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