第9話 職業試験8

「この世界には、数種類の特殊な職業がある。その中の一つが、選定の剣に認められることによって獲得できる<魔王の素質ある者>というものだ。」


魔王の素質ある者とは、サブジョブ<魔王>の前提となるジョブだ。今現在進行形で運営がこのイベントの進行を進めている。元々このイベントは勇者によって屠られたプレイヤー(PK等々)が一定数を超えた上で、その中でも最も強いプレイヤーに対して起こる可能性があったイベントである。

しかし、彼のこの職業試験におけるスコアに見合うサブジョブが最早これ以外なかったため、急遽実装。さらにこれはエンドコンテンツにも関連する物なので、現在全ての実況中継は停止されている。


サブ職業ジョブ<魔王見習い>(常時発動型パッシブスキル)

全ての魔物のテイム確率の上昇。魔族からの敵意ヘイト超上昇。魔王ストーリー関連の前提条件の緩和。人族からの敵意ヘイト超上昇。PKによるペナルティーの免除。


「魔を探求する者。深淵へ足を踏み入れし者。王の片鱗を持つ者也」


「...王系統で、デメリット系は無効化にできる...この勝負、乗った!」

「...くくく、男に二言はなしじゃぞ?ならば、この剣に触れるが良い。さすれば道は開けよう」


一歩近づいた。


「ぐああああああああああああああああああ!?」


痛みが俺の体を襲う。デバフ...<選定>...これに耐えねばならんということか!面白い!


もう一歩近づいた。

もう一歩近づいた。

もう一歩近づいた。


もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。もう一歩近づいた。...


どんなに足を進めても、その剣との距離が縮むことはなかった。

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