カラカラカラ
泣くのは意外と難しい
喉の奥で感情が
詰まってしまうから
笑うのも結構難しい
口角だけ上げても
瞳が彼方ばかりみていては
殼のなかにいる心が
秋風に
カラカラカラと
微かに音をたてている
まるで懸命に何かを訴えるみたいに
揺れている
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