そういうもんだよね

わかってなんてないくせに

訳知り顔をする


こんな深爪した指先じゃ

爪も立てられないもの


平気、という嘘は

繰り返しているうちに

わたしを覆ううろこになった

剥き出しよりもマシだろう


ジンジンと疼く指先

爪痕すら残せないまま

この鱗が全身を覆う頃には

わたしの心は

何処にいるのか

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