世界
吐き気がするほど世界はキレイ
よそいき顔が
口角だけあげてわらっている
整えられた世界の
ベルトコンベアは狭くて
押し出されたものは
容赦なく取り残される
知っていても
誰もが自分だけは
大丈夫と思う
根拠のない自信
気づかない幸せ
一面のっぺり隙間なく
息をするのも苦しくて
わたしはどんどん無口になる
息をするため口を開けたら
小さな欠片が
ぽろりと零れた
心の名残りが
世界に墜ちた
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