本とわたし
本は友人であり教師だった
親友であり
悪友であり
導き手と同時に
わたしを迷わせもした
自由の翼だったけれど
それは脈打つハリボテでもあった
そのすべてが
いつもわたしに寄り添っていた
息をするための手段だった
文字が言葉になり
文章になり
物語が生まれる
時を越えて
文通をしているような不思議
わたしにとっての
たくさんの
忘れられない言葉が
生きるための指針が
そこにはあるのだった
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