【詩集】月痕(げっこん)

つきの

月痕(げっこん)

それはまるで

仄明かりのなかに残る

名残の月影のように


想い、というものは

切なくも佇むように

ただ其処にあるのです


いつかはその姿

消えてしまうとしても


ひとの心というものの

そのいじらしさ

愛おしさ


静かに夜が明けても


ずっと、あなたを想っております

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