第4話 無差別級
あれからトモコは破竹の勢いで勝っていき、相手が居なくなってついには団体を移籍した。トモコは元々中々太りづらい体質であり、階級を上げることには大変苦しんでいるが、移籍後は2階級制覇を達成した。
2階級制覇したが、彼女は決して自身の才能に頼むことはしなかった。稽古風景は大変ストイックなものであったが、心は強く休むべきときは休んで身体を整えた。
だが、トモコはこれ以上は体重を増やすことが出来ないと悟った。
トモコのいるMMA団体は国内では最大規模であったが、かといって確かに自身はストイックな人間であると認識してはいるが、試合の為なら海外に進出するほどMMAに情熱があるわけではなかった。
自身を倒そうと選手達が挑戦してくるものの刺激がなく、退屈な動物園の猛獣になった気分だった。
また、観客も退屈がっているのはトモコもわかっていた。そこでトモコは興行会社の社長にある提案を直談判した。
社長は医務班と相談するから待てと言ってしばらくの日数は答えなかったが、最終的にあかつき放送での放送でエキシビションマッチが決まった。
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