第11話 ダメってわかってるけどやめられない
「…は?
洋介ってヤバいな、マジでクズやん」
親友に話してみる。
「いや、何となくわかるやん?
片思いが楽しいのと一緒ちゃう?」
「…全然違うやろ?
何でなんとなくわかるんよ!全く受け入れられんし。
常に二股以上してないとってマジで女の敵やん。
ちゃんとする気、微塵もないんや。
イケメンやのに残念やなー。
俺、二股しちゃいますってやった後で言うのもドン引き。
てかさぁ、それ洋介の都合のいいようにキープされてる状態かセフレって事やろ?
もう絶対に好きになったらあかんやつやん」
「…何かブッ刺さりまくる。やっぱあかんよな…」
「でも、あかんのわかっててもかおりやめる気ないやろ?」
「だって、めちゃ優しくされるしあのイケメンやで?
しかも何でかわからんけどめちゃくちゃ気ぃあうんやって!
会ったら、好きしか出てこんようになる」
「ま、いけるとこまで頑張ってみたらいいんじゃない?
何事も経験かもよ?
かおり、好きになったら止まらんやろ?」
数日後洋介からメール
『話聞いて〜?暇やったら、遊んで?』
学校帰りに洋介の家に行く。
「何かあった?」
洋介が手を繋いでくる。
「いいなって思ってた子、ダメだった」
洋介でも落とせない子いるんや?
マジで二股しようとするし、その報告うちにするんや。
めちゃくちゃ普通に話されると洋介の感覚がおかしいんかうちがおかしいんかわからんようになる。
「どんまい。ま、ダメな時もあるよ…
元気だして?」
引き寄せられて抱きしめられる。
「かおりと会ったら元気出たから大丈夫」
何度もキスされる。
制服のボタンはずされてく。
「ちょっと待って!!洋介、1つ約束して?洋介に彼女いない時はいいけど、彼女いる時はうちはしたくない。
…共犯者になりたくない」
「共犯者って…俺、犯罪者なん?」
「だって彼女いるの知っててエッチしたら共犯者やん。
洋介やってる事、犯罪者よりひどいかもよ?」
「えー、でも好きやろ?」
「…うん。好き」
洋介の首に手を回す。
息継ぎできんくらいキスする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます