第4話 緊急事態

その夜、ゆっくりしてこいとのウルの言葉により錬の実家へ泊まるとこにした瀬那。

朱莉の部屋で寝ることとなり、遅くまで彼女と話し玲に怒られながら就寝したのだった。


次の日



瀬那「お世話になりました!」

玲「またいつでもいらっしゃい!あの子の嫁さんなんだからあなたの実家のようなものでもあるんだからね!」

瀬那「はい!」

朱莉「また泊まりにきてね!今度は彩芽ちゃんも一緒に泊まりたいって!」

瀬那「うん!是非!」

誠「無理はするなよ?逃げ出したくなったらいつでも来て構わないからな?」

瀬那「はい!それと、指輪ありがとうございました!」

キング「身体には気をつけられよ」

瀬那「キングもね?朱莉ちゃんや皆んなの事お願いね?」

キング「主の伴侶の命なれば、主の命と同じ…全力を尽くそう!」

瀬那「それじゃ、そろそろ行きますね…」




瀬那は手を振り、自分の乗って来た装甲に入ろうとする時だった。




ウーーーーーン!



突然警報が鳴り響く。




瀬那「まさか!」



瀬那は蒼穹へ連絡を入れる。



瑠衣『よかった。無事な様ですね…』

瀬那「敵…ですか?」

ウル『あぁ、その街の周辺に数体魔獣が確認されたようだ。こちらも直ぐにそちらへ向かう!』

瀬那「避難状況は?」

瑠衣『まだ、全然ですね…。今誘導してますが魔獣が到達するまで間に合うか…』

瀬那「私が時間を稼ぎます!」

ウル『ダメだ、許可できん。魔獣の種類も特定できていない事や感知装置が反応しなかった点も気になる…下手に手を出すと大変な事になるかもしれん。それに、試作型の量産機では…』

瀬那「わかってます!でも、このままじゃ被害が出てしまいます!お願いです!」

瑠衣『……わかりました。しかし、直接の戦闘は避けて下さい。遠距離より魔獣を攻撃し、街へと向かう進路を変えられそうならお願いします。それと、戦闘の様子を此方にも送るように。魔獣の種類等を特定します』

ウル『決して無理はするな…無理なら逃げても構わない』

瀬那「私もハバキリの一員です!逃げません!」




システムを起動すると、瀬那の乗る魔法装甲は立ち上がる。

そして、魔獣が出現したと言われたエリアへ向かう。

そして、森を抜けた広い草原の奥に何か大きな蠢めく物体が見えた。

瀬那は木に隠れる様に様子を伺う。




瀬那「目視出来るのは3体…他にいないか索敵お願い」

AI:わかりました。現在、確認できる反応は2です。

瀬那「2?3体じゃないの?」

AI:レーダーの反応は2です。



だが、瀬那がモニターから目視出来るのは確実に3体だった。

おかしい…そう思った時だった。

中央にいた1体が此方へ攻撃してくるのが見えた。



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