短歌
マァーヤ
その日々の先
流れゆく 画面の前のつぶやきを こいつバカかとベットにすてる
起きれずに憂鬱な朝の気だるさを会社の人のせいにしている
ちゅーる出し きみとふたりで もういくつ? 甘えん坊の子猫のままで
身支度に時間をかけることもなく ただ手で払う自分のほこり
玄関でコロコロコロロふせる猫 心はしぶり はきだす毛玉
鍵閉める 重たい扉 なくキミの 声をかき消す 朝のエンジン
とびきりの笑顔でいつもあいさつをする瞬間の脳みそは白
理不尽な書類の束に頼み事 いいよと笑う自分が嫌い
笑うだけ 誰も相手にしない人 話すあなたにうなずきはタダ
悪気なく明るい顔で食い潰す 私の時間限られている
四方形 この縄張りにしがみつき 昼飯喰らうあたしはけもの
年下の無言で渡す缶ジュース 不意打ち過ぎてありがと言えず
午後3時 謝るだけの電話でもたまに褒められちょぴっと泣いた
一番最初開かれた箱 感謝だと同僚がいう ありがとう
携帯の機種をかえると相談をしてくるキミは なぜにあたしに?
そうそうに用事があると連れ出して定時でぬけるキミが手を引く
年下はダメでしょうか?と水を飲み 対峙するキミ 流行りのお店
うなずけば その腕時計ごつすぎてなんだか好きと思ってしまう
抱き上げてただいまのキス 鳴くキミは はげしく爪をとぎまくる日々
新しい彼も年下 うちの子も 甘えてなでる 今度キミにも会ってもらおう
短歌 マァーヤ @maxarya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます