恋は羽ばたく鳥のように
明日からは夏休みだ。
陽炎がゆらゆらと揺れている学校の校庭を君と僕は歩く。
「こんな暑いと海に行きたいわね。学校が終わったらあなたもどーお?」
「いいね。小鳥のように君についていくよ」
「あら、あなたは私の小鳥さん?」
「君が望むのなら小鳥にもなるよ」
「可愛い小鳥さんは逃げないように鳥籠の中に入れておきたくなるわね」
それもいいな。
彼女とずっと一緒にいられる。
「じゃあ私についてきなさい。可愛い私の小鳥さん!」
そう言って彼女は鳥の羽を持つように校門に向かって走り出す。
「どこ行くの?」
「海!」
彼女は振り返りもせずに答える。
軽やかだ。
僕も飛び立たなきゃな。
僕は彼女の背中を追って羽ばたくように走り出した。
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