清貧

 誰がなんと言おうと私はあなたと一緒にいることに決めたの。

 あなたは学歴もなければ金もありませんでした。

 でも私はあなたに惹かれたの。

 あなたは雨れしい時は私の頭を不器用に撫でてくれましたし、悲しい時は私のことを温かく胸に包み込んでくれました。

 あなたは「僕にできることは君のためギターを片手に歌を歌うくらいさ」と悲しそうに笑う。

 でも知ってる?

 私は貧乏になればなるほど、嬉しくて嬉しくて仕方がないことを。

 だって何もかもがない状況になると、私は一番本領を発揮できるから。

 あなたのためにね。

 今日をあなたと精一杯生きる。

 明日をあなたと夢見て生きる。

 それがどんなに張り合いがあって楽しいことか。

 あなたに知って欲しい。

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