アイスコーヒーフォアユー
私は外国人の彼に恋をした。
これは私がアメリカに渡って3日目の朝の出来事。
「コーヒーが、飲み、たい」
たどたどしい私の英語。
『無理に英語を話さなくてもいいよ』と彼の流暢な日本語で優しく気遣う。
「新しい、言葉を覚えるには、その言葉たくさん、使う必要、ある」
「なぜそんなに頑張るの?」と彼が聞いた。
「あなたのため」
私ははっきりと答えた。
口に出してから急に恥ずかしくなって顔が赤くなる。
「そうか、じゃあアイスコーヒーでいいかな?なんだか熱そうだ」
「あなたが、私を、熱く、させるの」
そう言って私はふいっとそっぽを向く。
今の私の顔を見られたくなかった。
きっとひどい顔をしてる
横を向いた私は耳までも赤かったらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます