水族館にて 13
「クリオネって思いの外小さいのね」
『海月銀河』をなんとか抜けることができた
しかし涼香はアザラシよりもクリオネに興味が向いている様子。
「クリオネって美味しいのかしら……?」
「捕食の時出す触手がところてんみたいなんですかね?」
「なるほど……⁉」
涼音の適当な答えに目を見開く涼香。
「いや、知らないですけど」
「有り得るかもしれないわ」
「えぇ……」
涼音が調べてみたところ、クリオネは食用には向いていないらしい。
「無理ですって」
「あらそう。なら次に行きましょう」
それならばもう用は無いと、足早にその場を後にする涼香、そして引っ張られる涼音であった。
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