第2話

夜になった。砂漠の夜空は大きくて、目いっぱいに星がきらめいた。星座も忘れた彼女には星の配列は不規則でなんの区切りもなく見えている。星が流れた。一つが流れると歯止めがなくなったように一つまた一つと次々流れる。ふと気づくと星は全て同じ場所に流れ着いている。その先に目を向けて驚く。星を繋いだ城が出来上がっていた。星の宝石で出来た濃い闇の色の城に、何万もの星が降り注ぐ。それはまるで宇宙が縮まっていくようで地面まで小さくなっていくような心細さにおそわれた。

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