第31話 王で、将軍
王の側近と名乗る男は、ヘンリーと言った。
その後ろをヘレナはついていく。
クレイトンがヘレナの護衛として随行し
長い廊下を歩いている。
廊下には点々と、蝋燭だけが灯り
かろうじてどこを歩いているか、だけがわかる。
大広間ではまだ舞踏会が行われているはずだ。
遠くでワルツの楽しそうな音が聞こえる。
しばらく歩くと、大きな門のような扉が現れた。
「ここからは、王の私的な部屋となります。
ー 護衛の方はこちらにお控えください。」
手を差し示し、伸ばされた先には
ソファがあった。
クレイトンは一言。
「あなたは?」
「ー、私も同様です。」
門の両脇にいた衛兵が側近の合図で扉を開けた。
夜の中にありながら、白い石畳は月光が眩しく反射して
その先にある家のような部屋への道を教えてくれる。
ヘレナはクレイトンを振り返りもしない。
それが女帝である。
不安に思う心も
我が身の緊張も、少しも出してはいけない。
静々と優雅に門の中へ吸い込まれるように歩いていく。
門は重い音を立てて、静かに閉められる。
ガラスの屋根に覆われた廊下をしばらく歩くと
部屋の前に着いた。
星が降るような景色だ。
(めっちゃ広いんじゃ〜、ナンシー)
ヘレナはこの城を一日歩くだけで
ダイエットできるような気がしている。
あの阿呆王もここに住んでいたのなら痩せていたかも知れない。
その前に、迷いに迷い、目的地にたどりつけないだろうが...。
その家のドアは大きな一枚板だった。
呼び鈴らしいものはない。
(このドアは...私が開けねばならないの...?)
そもそもノックするべきなのか
声をかけるのか
あれ、これも試されているのだろうか。
罠かもしれないが、この場ではどうにもー。
ヘレナはしばし考え込む。
ドアが開かれた。
王、本人である。
ヘレナは何事もなかったかのようにほほえんで
「ごきげんよう、王」
と、言う。
カインは何も答えることなく
ドアを開けたまま、奥へ行った。
(〜〜〜〜!あいつ、なんなの。
勝手に来いってが!?)
ヘレナは扉を開けたままにして入室した。
閉めるわけにはいかない。
(とりあえず危険回避のために、ね)
護衛も、お付きも連れていない。
何かあれば超ダッシュで逃げねばならない。
しかも、夜である。そして相手は、王だ。
何だか夜這いの逆バージョンみたいな話である。
多大に設定がてんこ盛りすぎて
どこから切り崩そうとも、ヘレナにとっては不名誉だ。
ここはバルコニーでは、ない。
(バルコニーどこよ)
部屋に入ると、そこは部屋というより
もう一軒家のようである。
薄暗い部屋の中は、必要最低限の蝋燭だけが灯されている。
カインはそのままエントランスから階段を上っていった。
(せめてこっち、とか客人にいうものではないの?)
ヘレナは何も言われなかったが
着いて行けばいいと判断し、階段を上る。
階段は足元が暗く、よく見えない。
ヘレナは注意して一つ一つ上ろうとして下を向いた。
ドレスで足元が見えないので片手でドレスの裾を摘んだ。
「手を」
片手に燭台を持ったカインが手を差し出してきた。
ヘレナはまたほほえんで、カインの手に
指先だけ乗せた。
ー しかし、その指は手首まで持たれる。
「 !! 」
「それでは階段から落ちてしまう」
(こいつ、本当になんなの。不敬よ、..じゃないけど不敬。)
ヘレナはここが暗くて助かった。
多分、自分は相当嫌な顔をしただろう。
カインの顔だって見れなくてよかった。
手首を掴まれたまま、階段を上がる。
上がった先にはガランとした部屋が広がる。
調度品も、花も、壁紙も、何もない殺風景な白い部屋である。
真ん中にベットがあるだけ。
ベットと、本が地面に置きっぱなしになっている。
王の部屋、というにはあまりに何もないその部屋が
ヘレナにはまるで牢のようにも思えた。
(手首、離してほしい)
口からもうはみ出てきそうだ。
ふ、と視線を移して部屋からカインを見てしまう。
正装は解かれて、白いシャツに黒系のズボンだろうか。
首元のボタンははだけて、鎖骨がちらついた。
ヘレナは薄目にした。
(こいつのは見たくない)
月明かりが部屋に入ってはいるが
正確な色はわからない。
そのまま手首を引かれ、部屋を横切って
テラスのようなバルコニーに出る。
バルコニーには小さなテーブルがひとつ。
その上に、シャンパンとシャンパングラスが二つ。
椅子はない。合理的すぎるだろう。
(お前は立っていろ、とそう仰るのね)
ヘレナはそのままテーブルまで連れていかれる。
ようやく手首を離された。
カインはシャンパンを開け、グラスに注ぎながら
口を開いた。
「ー 疲れた」
意外な言葉が発せられる。
彼の本音が出たのだろう。
(お前じゃなく、私の方が
ヘレナはかろうじてほほえんではいるが
口元は引き攣ったに違いない。
シャンパンボトルを持ったまま、カインはヘレナを見た。
「ー なぁ、それ、疲れないのか?」
バルコニーに照らす月の光にヘレナのドレスが瞬く。
動かないヘレナの周りだけ、淡い光が漏れ出している。
(...こいつ〜〜〜〜〜!!!!)
「ー、何がでしょう?」
ヘレナは静かに答える。
ボトルを置いて、グラスを片方ヘレナに渡す。
「俺の国に来てから、ずっとその顔してる。」
カインはシャンパンを少しだけ上に向け
勝手に飲み始めた。
ヘレナはなんだか拍子抜けだ。
(何がしたいの、この人)
ヘレナはグラスを手にしたまま、カインに問う。
「王、私をここへ呼び出した理由をお聞かせ願えますか」
「ー。ダンスの時に言った通りだ。」
「 ? 」
ヘレナはさっぱりだ。
わからないから聞いているのに、まだ考えろと言われたようだ。
カインはシャンパンの泡を月明かりに透かしながら
泡が登る様子を見ながら言った。
「あなたはいつもそうだ。
ー 俺を置いて、勝手に婚約して
勝手に王妃になって
勝手に死んだ。
そして、今は女帝か。 ー」
(はぁ?私の人生履歴を仰ってくださってありがとうございます。)
「ー なんのことだか..」
ヘレナは困ったようにほほえんだ。
勝手に婚約したことも
勝手に王妃になったことも
勝手に死んだという記憶はない。
そもそも、王と約束などしていない。
カインはグラスを飲み干して、テーブルに置いた。
そして、ヘレナを真っ直ぐ見たのだ。
(ーあの目)
「 あなたは俺と約束した。
ー 俺が、将軍で王となったならば
この国へ嫁に来ると。」
(え? ー え ー )
カインはそのまま、ヘレナに歩み寄った。
月光が、カインによって遮られた。
目の前にいる男は、ヘレナに手を伸ばした。
頬に触れる手の熱さに
ダンスの時の手の熱さを思い出す。
「あの日のリボンをしているから、俺はてっきり
約束を守りに来たんだと思った ー」
王らしからぬ、なんと頼りない言葉だろうか。
ヘレナはその意味がまだわかってなかった。
その手が、ヘレナに飾られたリボンに触れる。
結い上げた髪に挿された花々を彩るように一緒に加えたリボン。
そう、このリボンは
幼少期のヘレナのお気に入りのド派手なリボン。
迷惑を顧みず、家の皆に”かわいい”か聞きに回ったあのリボン。
金色の蝶が舞う、美しい...
ヘレナはそのリボンを自分の髪に結んでくれた男の子を思い出した。
このリボンは ー。
嘘だ。
心臓が止まりそうだ。
嘘だ。
嘘だ。
そんなはずはないのに
だって
「 ー、あなたは ー。」
カインはヘレナの頬を撫でて、首を傾げた。
「思い出した?」
ー あなたは...、あなたは私の初恋の人だというの?
嘘だ。
息が、うまくできていないような気になる。
そんなはずがない。
月光から漏れる光が、ヘレナの瞳に注ぎ込む。
「だって ...あの時、あなたは...
私に、私に名乗ったのは...」
カインは目を細めたように見えた。
「ユージーン・エルンハスト」
そう。
彼は、私にそう、名乗ったのだ。
だから私は、
目の前の男を、ユージーンだと思って いた の ?
では、ユージーンは ?
カインはヘレナにほほえむ。
何よりも穏やかに
何より優しい目をして ー。
薄い青の瞳が。
カインは首を傾げたままヘレナのリボンを触れた後
ヘレナの頬をなぞった。
「ー だから約束の証に、そのリボンを。」
このリボンは確かにその男の子からもらったのだ。
世界に一つだけだ、と言われた。
ヘレナはその事実を受け止められない。
呼吸を整えたい。
瞬きを二、三回して、鼻から息を吸う。
(ー落ち着くのよ、まずは落ち着くの、ヘレナ。)
背中を伝う、ひんやりとした筋のようなものが
ヘレナの心臓を冷やしていくのを感じる。
「なぜ、そのようなことを?」
時間を稼ぎたい。
今起きている状況の狙いが”私”なのか”国”なのか
見極めねばいけない。
ー 苦しい。
本当なら、初恋の人に出会えたことを喜んでいい。
けれど自分は今、女帝なのだ。
彼が”王”なのか”カイン”としてしていることなのか
こんな馬鹿げた立場で考えることをしなくてはいけない。
胸が痛んだ。
カインはおかしそうに少しだけ笑った。
「ー、歴史で習わなかったかい?
アルデラハンは父王の代まで戦争ばかりしていた国だ。
当時俺は暗殺の対象だった。
ー エルンハスト家はかつての王家の1つだ。
俺はそこへ一時の間、避難していた。」
ヘレナは自分の体が震えているのを感じた。
(この人は、嘘を言っていない)
エルンハストの初代大公は、アルデラハンの王家の血筋だと
その情報はヘレナも知るところである。
だが、カイン自身が暗殺を逃れて
エルンハストに来ていたことは、幼少期のヘレナはもちろん
知ることはなかった。
そして、エルンハストの
”
シュレーシヴィヒ家に剣を習いに来ていた。
そこで、出会ったのは事実だ。
そして、私はあの時
彼にこう、言ったのだった。
『 私ね、あなたが将軍で王様になったら
あなたのお嫁さんになってあげてもいいわ! 』
(言った。言ってたわ、ナンシー)
...当時からだいぶ上目線ではあるが
この際これはどうでもいい。
それよりも問題なのは、こんな口約束を
アルデラハンの王ともあろう者が
長年、それこそ
自分がアンソニーと婚約し、結婚し
王妃となり、女帝となって、死んだ後
転生したことまで知ってなお、どうしようというのか。
(王(カイン)は何を求めているのか?)
だとすれば
私がここで聞くべきは、答えるべきことは何なのか。
ヘレナは静かにシャンパングラスをテーブルに置いた。
そして震える自分に言い聞かす。
(惑うな。ー、私は小娘じゃない。
そんな言葉に騙されるな。
”何”を王は言わんとしているか、見定めるんだ。
迷いなんて、捨ててしまえ。
選ぶのよ、自分で。ヘレナ、選びなさい)
震えそうな声を出さないように、腹式呼吸をする。
喉から声を出してはダメよ、お腹に力を入れるのよ。
自分に言い聞かす。
「ー王、はるか昔のことにございます。
あれは子供の口約束。ーふふ、そうでございましょう?
今更、私にはどうにもできません。」
声は震えていない。ヘレナは内心ホッとする。
カインは腕を組んで、首を傾げたまませせら笑った。
「ふ、ー 確かに。
そうだ。
あなたはすでに女帝となって、一国の主と言える立場だ。
では、こうしよう。
お互いに、立場のある者としての首脳会議といこうじゃないか。
女帝ヘレナ。ー。
選べないというのなら、選ばざるを得ないようにしてあげよう。
ー あなたがこの国の王妃となるか...それとも
...フィオドアの首を差し出すか
さぁ、選ぶといい。 」
ヘレナはカインの言わんとする意図を読みきれない。
ここにきてフィオドア伯爵の名が出た ー。
かつて、この国の軍師で将軍を務めた男。
アルデラハンを出るきっかけとなった前王の死が
絡んでいるのは確かだ。
(軍師、何をしたの)
そして、なぜ私をこの国の王妃に据えようとしているのか。
(私に価値はない)
柔らかい月明かりに照らされた女帝は
その月同様、孤独に闇にいる。
(選べ)
脳内で次々、
ヘレナの選択に必要な情報を引き出せと命令される。
ヘレナはカインに挑む。
「ー 王。
私がこの国の王妃、とはどういうことですか」
カインは相変わらず腕を組んだままで、夜空を見上げた。
月光がカインに降り注ぐ。
「 俺は王だ。
妻にはこの国の王妃としての品位と品格、資質を求める。
あなたはあの国を見事に建て直した。
手腕も実績も、実力もある。
当然、その品位も品格も資質さえ問題ない。
国民の母として、恥ずかしい点はない。 」
「でも、以前の私は死んでー」
ヘレナは手札のカードを切る。
本来ならば、決して口にしてはいけないある種の情報だ。
だが、正確な情報を得る必要があった。
(王よ、あなたはどこまで知っているのだ)
カインは何も問題はないような顔をする。
ヘレナを見ながら、またシャンパンを注ぐ。
グラス越しに、ヘレナとシャンパンの泡を見ている。
「 シュレーシヴィヒの”秘術”を使ったのだろう?
それも知っている。
そしてあなたは清いままだ。
息子のアーサーはあなたの子ではない。
あなたの誠実さに、誰が不満など漏らそうか。ー。
ー、俺がさせない。 」
そのまま、飲み干した。
(ー、そこまで知っていて、なぜ...)
ヘレナはこの男がわからない。
カインはヘレナに向かって、人差し指をあげた。
「あぁ、あなたは、何か勘違いをしているかもしれない。
これは”外交”であり
”脅し”、と取ってもらっても構わない。
だが、あなたを手に入れたいのは事実だ。
愛だの何だのという浮ついた気持ちは必要ない。
国の繁栄と、存続。
ー 戦争はどちらにとっても不利益だというのはわかっているだろう」
カインはそういうと、バルコニーの手すりに腰をかけた。
「あなたは俺の妻となり、この国に仕えてほしい。
それができないと言うのなら
フィオドアを差し出すまでだー 」
ヘレナの身体中の血の毛が引いていきそうだ。
(これは外交なんかじゃない、至極私的な”脅し”だ。
私は、ー 選べるの?)
ヘレナはその場を辞した。
後ろから、声がする。
「色良い返事をー、 ヘレナ。
おやすみ。」
帰り道のことは、覚えていない。
ただ、
廊下の明かりが暗くて
それが
助かったのか
静かに、声も出さず、涙の流れるままに
泣いていた。
(王は、初恋の話を餌に脅してきたのだー)
アンにはお願いして、しばらく一人にしてもらった。
こんな顔を見せたくないし
何よりも
選ばねばならない。選ぶために、一人になりたかった。
答えはすでに出ているというのに。
フィオドア伯爵を犠牲になんてできはしない。
彼のおかげで国は助かった。
今や、あの国にはなくてはならない頼もしい存在だ。
ルイも転生を果たして、軍師との再会をすれば
きっと家族はまたうまくやっていくだろう。
何より、ルイにはまだ軍師が必要だ。
彼自身が、良い軍師になれるはず。
けど、私は ー。
自分の価値なんて知っている。
カインがなぜ自分にそんな執着しているのかは
微塵もわからないが、この国に仕えろ、と言った。
多分、使い勝手の良い駒か何かだと思ったのだろう。
そして、もう一つの理由は ー。
こちらが真の狙いかもしれない。
私が一緒にこの国へ来ることになる新技術。
アルデラハンは大国だ。
鉄鋼に関するそれら技術と
その熱処理の再利用は、大国の将来を支えることになる。
私がこの国に嫁げば、自国も民も守れる。
誰も傷付かない。
戦争なんて起こしてはならない。
守りたい。ー、みんなを守るために
私が ー...。
答えはすでに決まっているのだ。
こんな理不尽に。
転生して、”また”
愛のない、心の通じることのない時間を送るのか ー。
世界でたった一人ぼっちになったみたいな
あの無味乾燥な毎日を送ることに、私はなるのか ー。
コツン、と何かが窓に当たる音がした。
無視した。
心が返事すら拒否をした。
もう一度、コツン、と鳴る。
(...サスケね。)
目の涙をハンカチで軽く抑えてから
暗がりの中、部屋のバルコニーのガラス扉を開ける。
バルコニーの手すりに腰掛けていた。
「サスケ、今は無理よ。
ー 話は明日の朝、聞くか..」
月夜の中に真っ黒の服を着た目だけ出た覆面。
黒の布が風にたなびいた。
「ー 今宵のあなたは空から舞い降りた女神のようだ」
その男は覆面を顎下に下げた。
「 ? 」
暗がりの中の黒い服の人は、月明かりの中でも判別がつかない。
「どんなにあなたに触れたかったか、わかる? ー ヘレナ」
バルコニーの手すりから腰を上げ
こちらに向かって歩き出しながら、男は言った。
その声も、その姿も、わからないはずはないのに
頭がその可能性を否定していた。
だって
「 そんなこと... 」
「あぁ。 ー 今すぐにでも、ヘレナ。
君をさらってしまいたいぐらいだ。 」
「...ユージーン、な、の? 」
頷きながら黒の布を全て取った。
ユージーンだ。
本物だ。
ヘレナの心はポロポロ、何かが剥がれてく。
目からもポロポロこぼれてく。
両手を広げて、ヘレナを待ってる。
本当は、飛び込んで行きたい。
だが、先ほどカインに言われたことを思い出す。
ヘレナの体は強張って動けない。
行けば、女帝の名を汚すだけではなく
国を、民を、裏切ることになる。
ユージーンは、両手を広げたまま言った。
「約束したろ、
もう一人でどうにかしようとか、そんなことを思わないで
俺を頼ってほしい。 」
「..ユージーン」
「ほら、言って」
ユージーンは手を広げ、またほほえんだ。
ー 私の声は震えていたに、違いないのです。
初めて ”人”に向けての救難信号。
ー それをあなたは聞いてくれますか。
「...ユージーン、...助けて」
ヘレナは両手をユージーンに向けて差し出していた。
「もちろん。ー 俺は王で、将軍、それで ー
ヘレナだけのスーパーマンなんだよ。」
ユージーンの腕に包まれた。
もう、涙で目が痛いし
疲れてフラフラしているし
なんでユージーンがスーパーマンみたいにここにいるのか
少しもワケがわからないし
ファーストダンスで緊張もしたし
ご飯は食べてないし
今日は本当にすったもんだで朝から大変だったの。
なのに、変ね。
ユージーン、あなたの声を聞いたら
そんなこと、少しも辛いって思わない。
もう、元気になってしまったわ。
ー ちょっと待って。
これは
ユージーンに変装したサスケ?
それともサスケに変装したユージーン?
さっき会ったサスケがユージーンなの?
うふふ、忍者って便利ね。
まぁ、よろしくってよ、どっちでも。
ユージーンたら、私の手をまたにぎにぎしてる。
こっちは本物ね。
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