第8話 現代その8


私は自宅へ戻ると、パソコンで自分のブログをまた開いた。


先程あげた、ついて行くだけ…に、また、コメントが来ていた。



気づいた?


 

また、同じコメントだ…。



私はすぐさま返事をする。



気づくって何をですか?あなたは誰ですか?話を聞かせてください。



しかし、今回もそれきりコメントは来なかった…。


気づいた?気づいた?気づいた?…。 


何に俺は気づいてる?  


俺は気づいた事に気づいて無いのか?


結局何にも気づいて無い…。



私は、見てるだけ、聞いてるだけ、ついて行くだけ…の、3人の体験談を今一度、見直す。


何々しているだけに遭遇したのは、みな別々の地域。


磐田、掛川、平塚…。


怪異を体験した人々は、全て女性。


いや、磐田での女性の夫は、取り憑かれて死んでいる。


故に女性だけとは限らない。


取り憑かれて死んだのは、掛川の女子高生も取り殺されていると思われる。


取り憑かれ死んだ人々と、ただついてこられただけで危害も感じない人々がいる。


そして、生存している体験者は、この保土ケ谷に移住をしている…。


これも違う。

 

磐田市では見てるだけを一度体験した女性がいた。


掛川では、声を聞いた女子高生が、今では都内の大学に通う女子大生になり、保土ケ谷には住んでない。

 

磐田の女性も、未だ磐田に住んでいる。


何か見落としはないか?


そして、コメントは誰が書き込んだのか…。



もっと情報が欲しい。


もっと話を聞きたい。


私はまた.、SNSで呟いた…。

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