第16話 ショッピングモール

文化祭も無事終わり、振り返り休日の今日、

本が欲しくなり、たまには大きめの本屋に行くかと思い、ショッピングモールにまで少し遠出をした。


「これで、十分かな」


俺ガイルにお隣の天使様、青ブタを買いこの後どうしようかなと思っていたところだった。


「あれ〜少年じゃん」


「渚咲さん!どうしたんですか」


「いやぁ、今日は香奈とショッピングだよ」


「そうですか。香奈さんはどちらに?」


「えっと香奈はね」


「あれ、勉くん?」


「こんにちは、香奈さん」


「こんにちは、勉くん、どうしてここに?」


「多分偶然だと思います」


「そうだ、少年、ちょっとショッピングに付き合ってくれない?服とか買いたいんだけど、やっぱり男子の意見も欲しいしさぁ」


「えっ!僕ですか」


「私からも付き合ってもらえませんか?」


「えっと、じゃあ、わかりました」


この後の予定もなかったので、香奈さんたちの買い物に付き合うことにした。

まずここに入ろうと、渚咲さんが言ったのはブティックだった。


「すみません、ここに僕は入ってもいいんですか?」


「大丈夫だよ。少年。ほら、見てよ他に男の人とかいるよ」


「けど、どう見ても、カップルじゃないですか。」


「大丈夫、大丈夫」


本当に大丈夫なのだろうかと心配だったのだが、思ったよりも視線は少なかった。


「じゃ、私これ着よーっと」


「じゃあ、私も」


香奈さんと渚咲さんが試着室にいってしまう。

そして気づく、


「あの2人めっちゃ可愛くね」


「ナンパしてこようかな〜」


「でも、男いるよ」


「あいつ、どっちの彼氏かな〜」


「あんな美人と付き合えて羨ましいなぁ〜」


案の定、噂されてる。香奈さんの彼氏になっても釣り合うわけないのに、

ん?少し自分が言ったことに戸惑ったが、

渚咲さんが試着室から出てきた。


「どうよ、少年」


渚咲さんはボーイッシュな服に身を包んでいた。


「そうですね。いつもの渚咲さんとは雰囲気が全然違い、とても似合っていてかっこいいです」


「だよな、少年」


「香奈も出てきなよ〜もう着替え終わってるんでしょ〜」


そう言うと、香奈さんは恥ずかしそうにしながら出てきた。


「「「「おおおっ!」」」」


店内にいた男性の皆さんが口を揃えて驚いていた。

もちろん僕もだ。


「あ、あの似合ってますか?」


香奈さんは白いワンピースを着ていた。


「っ!は、はい、とても似合っています。香奈さんに清楚な雰囲気に白いワンピースがとても似合っています」


見惚れてしまった。

すると香奈さんは嬉しそうに、


「そうですか、では買ってきます!」


といい、会計に行ってしまった。


「いやぁ〜ありがとね、少年。おかげで今日はいい買い物できたわ」


「そうですか、お役に立てたならよかったです」


「あの、勉くんって清楚なのが好きなんですか?」


「ま、まぁ好きですけど」


「そうですか。わかりました」


何がわかったのだろうか、


「今日は本当にありがとうね、少年。じゃあ、ばいば〜い」


「私からも今日は本当にありがとうございました。では」


「はい、今日は楽しかったです。また学校で」


家は近くなのでそこまで一緒に帰ってきたのだが、帰り道も気にしないようにしてたが、

やはりたくさんの人に見られていた。2人はやっぱり綺麗なんだなと再確認した。

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