第6話 対話
「うぇ?まじでナニ!?妾もう理解もナニもできないんじゃが。」
そう言いながら頭を抱える魔王と思われるのじゃ口調の幼女。
はたから見るとかなり滑稽に見えるが事実 焦っていることも分かる。
「こんな感じで来て駄目だったか?罪縁。」
「いや、ナメられないためにもコレは必然のことだと私は思うぞ?桃」
「じゃあいいか」
「じゃあいいかではないわ!!たわけども!そもそも誰なんじゃ一体!!
いきなりやってきては友達の家に来た感覚で話よって!来たならしっかりと
挨拶と自己紹介せい!いきなり来て普通に話してたら怖いぞ!!」
と言いながら目の前で魔王(仮)が言葉を捲し立てながら言いまくる。
そしてそれらは正論で返す言葉もない、本気で申し訳ないな。
「、、、たしかに自己紹介と挨拶が先だったな。すまない、俺は桃。
旅人だと思ってくれていい。よろしく」
「私は罪縁、桃と同じく旅人だと思ってくれ。」
「桃に罪縁、、、妾は大罪の魔王 ルルシア フェルシスティナ ジスト。
魔王国 フェルシスティナの女王である、、、。さて?桃に罪縁、お主たちは何者だ?」
玉座でふんぞり返りながら魔王ルルシアは俺達に問いかけてくる。
少し生意気のように感じるが魔王だ、あのような態度は当然だ。
「俺等は異世界からの流れ者だ、まぁ愚神によって魔王を倒すために送られた被害者
でもあり、愚神を殺す使命を持つ者でもあるが。」
「愚神と言うとあの巫山戯た神、ヴァルナシスクか?」
「そうだ、そのヴァルナシスクで合っている。正式神称はヴァルナだが。」
「あの神、そんな名前だったのか。というか話しても良かったのか?」
「お前はずっとあの愚神に捕まって傀儡にされそうになっていたからな、
分からないのも仕方のないことだ。あといいんだ。正直でいた方がいい。」
「いや待て、ソレはどういうことじゃ?あの神に捕まっていた?傀儡に?
ツッコミどころが多すぎるんじゃ、妾の脳がいっぱいじゃ。一から説明してくれ。」
「じゃあ座れるところに連れてってくれ。立っていると疲れる。」
「図々しいの、お主ら。まぁいい、着いてこい。妾が連れてってやろう。」
「ちょ、危ないですよ魔王様、見ず知らずのやつを招待するなど。」
「お主には分からぬか?あやつらの異様さと実力差に。」
「え、いや、、、分かりませぬ。」
「所詮その程度じゃなガシス、お主は。よく見るんじゃ、あやつらは、、、、
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さらばだ、
「え、、、アが、、っっ。魔王様、、、アアアアアアアアアアアアアア、、、、」
魔王の側近(仮)はいきなり苦しむと同時に手足から消滅して、、塵となった。
「いや急展開すぎて俺等も脳が追いつかない。」
「私達が言うか、、、、。」
そんな会話をしながら俺等は魔王に着いていった。
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さようなら、幹部の人。次の話でどうして裏切り者なのかが分かります。
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