第$%゜話 彼を助ける人物は……?

桃が傀儡にされようとしている時……


桃が消滅した後、戻ってくる筈の桃が

天界に帰ってこず、

怪しんだ主神達が捕まっていることに気付き

慌てていた



"どうしよう!?私達の桃ちゃん異世界の

神に捕まっちゃったわ!?

助けに行かなきゃ桃ちゃん傀儡になっちゃう!?"


"落ち着けい!儂らでは干渉できんし

相手側にブロックされて

あちらの世界に行くこともできん!

図りおった!ヴァルナめ!"


"どうする!?ゼノ、リツ!我では完全に

干渉できなくて無理だ!

童がここままでは……"


"分かってるわよぉッリピス!桃ちゃんに

縁とかある子…お爺ちゃんとお婆ちゃんとか…

犬猿雉は!?………いない!?"


"おい!お主達!犬猿雉とお爺とお婆が

輪廻の輪にいるぞ!

ヴァルナのやつ桃が消えたのをトリガーに

体を消滅させておる!?徹底的に奪う気か!

あの愚神め!"


"徹底的に童に関係のある者を消して

完全に奪う気のようだな……"


"いやまだ……まだ可能性はあるわ!?

この娘!鬼王 罪縁! この娘なら桃との因縁が

あるし…どうなるかは分からないけれど

呼んでみましょ!?"


"だがどうする!?儂らに恨みやらを持っていて

命を刈り取りに来たら……"


"強制送還させて私が禁忌に触れて、

神罰を犯してまでも助けに行くわ………"


"リツ…お主そこまで……いや…そうだな

我ら神々の息子なのだからそれくらいの

覚悟がなければ…"


"取り敢えず召喚するぞい……二人共いいかの?

一応戦う準備をしたほうが…"


"いや、私はしないわ…少しだけの可能性を

私は信じる。"


"そうかい…リピスは?"


"俺もせん!童の為ならば…命だって惜しくない!"


"じゃあ儂も武装はしない…覚悟じゃ

それでは………いくぞ!"


3神の眼の前がひかり、

妖気を纏いながら-カノジョ-は

出てくる……


「ここは……?ふむ…お前達は……神か、

 直に消滅させに呼んだのか?

 桃の命を捨てさせてまで」


そう言って妖気を体に回らせ、

戦闘態勢へ入る……



"違う!儂らはお主を消滅させるために

呼んだのではない!

頼みがあるから呼んだのだ!"


「なんだ…?言ってみろ 神達よ」


" " "傀儡になり欠けている桃を…

愚神から助けて欲しい。" " "


そう言うと妖気を消して、聞く姿勢に入る

罪縁が、少しだけ驚きながらたずねる


「どういうことだ……?」


"カクカクシカジカで……"


「カクカクシカジカでは分からん。

詳細を求める」


"そりゃ伝わらんか…簡単に説明すると、

異世界の神の図りに巻き込まれて

桃が誘拐され、今現在傀儡に

されそうになっている"


「なッ!?お前達では干渉できないのか!?」


"出来ないのよ…

あいつにブロックされているの…【私達は】"


「その言い方だと私は行けるような感じだな?」


"そうだ。鬼王であり、

桃の因縁があるそなたなら……助けに行ける"


「ならば行こう。桃に伝えたいことが

あるから……」


"そうか…感謝する。鬼王よ。

そなたを転移させる術式を

形成、展開するのには1000年はかかってしまう。

だから、その1000年で儂らの【技】を

伝授しよう。愚神に抗えるように。"


「分かった。頼むぞ、神達よ。」


"勝手で、無責任ですまぬ…

だが、その勝手だからこそ…無責任だからこそ、

そなたに託す。童を助ける【技】を"


「お前達神が無責任で、勝手なのは…

十分分かっているさ。だがこう思っておけ

桃のことだから引き受けるだけだ」


"分かっている…では早速修行を始めよう。

ハイスピードになるが着いてきてくれ"


「了解だ。待ってろよ…桃よ。

絶対助けてやる」



……

………

…………

……………


そうして1000年が立ち…


「準備は整った。今行くぞ!桃!」



罪縁が…リンが恋する男を取り返す時がやってきた




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


神達がリンの名前を呼ばないで罪縁と

呼んでいるのは、

世間一般的に呼ばれている名前が

罪縁で、神達もリンという真名を知らないからです

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