第1話 輪廻の中で

………ここはどこだ?


桃が目を覚めると、そこは黒と白の歯車が沢山

混じっている歯車の空間

歪んでるようで歪んでいない、

そんな可笑しい空間

そんな空間に…桃は体を持たず彷徨っていた

ここは輪廻、桃が気がつくのに数分もかかった。


"転生するのか………俺は…今度は…今度こそは……

争いのない平和な世界に……"


[それは出来ないなぁ……あははっ]


"誰だ……? 突然頭に響き、その声は…"


と最期に聞いた言葉を思い出す



[対象の死、魂の離脱を確認しました。

これより【異世界転生】のプロセスを開始します]


この時の声と同じ声だった…が

感情が乗っていなかったのがだったのが

今度は乗っているように聞こえる。


考えている内に、白い空間に転移し、

困惑しながらも


"お前は誰だ……?主神様達には関わらない…

イレギュラー……しいていうなら別世界の神か?"


桃は尋ねる。本来ならば干渉など受けないはず

の輪廻。恐らく我が主神様達にとっても

イレギュラーな存在の筈と考えた。

だから鎌を掛けた………

だが言葉を無視しイレギュラーは言う…


[ようやく見つけることができたよ………

探すのに時間がかかってしまったよぉ…

苦労したなぁ…]



無視されてるが少し声は少し振れたことが

理解できる 

恐らく何かしらに利用されると桃は考えた…


"やっぱりこの声はイレギュラー……確定か

お前の目的はなんだ…?"


[目的…?魔王退治!鬼退治と同じさ…!]


"声が高ぶってるな?別世界の神よ…そこまで

忌々しいのか?魔王は…"


目的を聞くと、別世界の神は高揚したように、

姿は見えないが声だけで高揚しているのが

理解でき、確実に利用される…

と思考は辿り着いた


"俺を転移…転生させるのか?…神よ"


[あぁ!(傀儡)にしてね〜]


"は…………?アガッ…………くるしぃ……"


[精神痛めつけてるからね〜

さっさと自我壊れちゃえ!]


そしてその後すぐ黒い空間に捕らえられ、

さらなる痛みが襲ってくる………

桃は精神を拷問のように痛めつけられながらも

耐えて、堪えて、意識が消えないようにし続けて………



ちょうど空間の時間が1000年が立ち、、、



ついに桃の自我の灯火が消えかかっていた…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る