4体目 ゴブリン④
『ゴブリン純愛 ~静寂と愛の家族~』
皆さんはゴブリンを知っているだろうか。彼等は邪悪で、危険で、そして……
愛の深い生き物である。
筆者は長年の取材で分かった事実を織り交ぜながら今回の話を展開していきたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
彼はそうして今日も獲物を見つけ……愛する家族の待つ家に戻った。
「帰ったよ」
「あなた、お帰りなさい」
「ぱぱー!」
「ぱぱ、おかえり!」
「ああ、ただいま。今晩は大物だぞ」
『やったー!』
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「で、でも……それでもあなたが……」
「……君は、よく頑張ってくれている。お腹の子もすくすくと育っていることだろう。だからこそ、だからこそなんだ」
「……生きて、帰ってきて」
「ああ、約束するよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほら、もう大丈夫よ」
「……」
「皆、寝たわ」
「……」
「……ね?」
「……次で、5人目か?」
「そうよ……もっと、欲しいわ」
「そうか」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
こうして彼等は幸せに暮らしている。
END
※注意事項
ここまで読んでくれて感謝している。捗ったのであればとても喜ばしい。
だが、改めてここで主張しておく。
ゴブリンを、決して舐めてはならない。
ここでは作品の都合上で省いたが、彼等は泥で寄生虫を落とすという野生動物の行動を行う。そして食事は主な肉であり、雑食ではあるが好んで動物を襲う。これは我々も例外ではなく、仕留めることが出来れば獲物は全て食らう。過去には集団同士で協力することで旅団が襲われて数千規模が亡くなったという話がある。我々の肉は不味いのか、柔らかい脇腹と内臓のみを食らって残りは捨てたとのことだ。子供は頭以外の全てが比較的柔らかいこともあり、首から下は骨しか残らないそうだ。
彼等は正しく脅威であり、きちんと向き合うべきである。遠くで目撃した場合はゆっくりと離れ、騎士に助けを求めること。今回の話は父と母の一家だったが、本来は兄弟姉妹や親子というような構成で、大抵10以上で行動している。1ヶ月辺り7から10以上増え得るので、5以上のグループが獲物を探していたらすぐに騎士に伝えるべきだ。
詳しいことは書庫なりにあるだろう参考書籍に記載されているゴブリンの生態についてを参照すること。
この物語は
大体こんな感じのストーリーで進めていきたいと思っております
①で雑談、②で戦闘、③で下ネタ、④で書籍という流れですね
オークとマンティス(カマキリ)とドラゴンについては絶対やりたいなーという感じです
世界観は自分のものを使用しております
変態と行くモンスター観察 濁烈叫悦のアスラトシカ・ジンジャー @Vaemilrior
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。変態と行くモンスター観察の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます