第10話 白滝公園

 修善寺の虹の郷の『ロムニー駅』の横にある広場だ。京介は笑い地蔵と対決していた。先に笑った方が負けなのだ。


 京介はバナナの皮で滑って・・・荷馬車に積まれた『たい肥』の中に頭から突っ込んでいった。広場に残った荷車を見ると・・・こげ茶色の『たい肥』の桶から逆さになった京介の下半身が飛び出していた。京介のセーラー服の藤色のミニスカートが逆さに垂れて、真っ赤なパンティから飛び出した二本の白い足が宙をバタバタと蹴っている。真っ赤なパンティに包まれた京介の尻には黄色いバナナの皮が二枚乗っていた。すると、京介の尻から「ぶうう」とおならが一発飛び出した。その風圧で二枚のバナナの皮が浮き上がり、ポトリ、ポトリと地面に落ちた。


 観衆は大爆笑だ。思わず、笑い地蔵もつられて笑い出した。


 「わはははは・・・」


 廓代くるわよがすかさず言った。


 「あっ、笑った。笑い地蔵の負けよ」


 笑い地蔵がハッと口を押えた。しかし、遅かった。笑い地蔵の姿が薄くなった。


 「しまったぁぁぁ・・・」という絶叫を残して、笑い地蔵が消えていった。


 廓代くるわよが飛び上がる。


 「やったぁ。私たち、笑い地蔵を倒したわよ」


 結衣が廓代くるわよの手を引いた。


 「槍間やりまさん。急いで鏑木君を助けましょう」


 二人が京介のところへ駆け寄る。ちょうど、京介が『たい肥』の桶から身体を起こしたところだった。京介の全身は『たい肥』に覆われている。


 京介の身体から『たい肥』のものすごい臭いが出ていた。結衣も廓代くるわよも京介のすぐ横に走ったが、その強烈な臭いに思わず立ち止まった。あまりの臭いに二人がその場でのけぞる。その拍子に結衣のポシェットから何か黒いものが転がり落ちた。廓代くるわよが見ると・・・結衣が英国雑貨店の『マーマレード』で買ったあの黒い箱だった。廓代くるわよが腰をかがめて箱を取り上げた。


 「山瀬さん。これ、落としましたよ」


 そのとき、廓代くるわよの指が黒い箱についている金色の三角形のマークに触れた。


 突然、京介、結衣、廓代くるわよの三人の周りに閃光が走った。誰もが光で一瞬眼がくらんだ。声をあげる暇もなかった。三人の姿が虹の郷から消えた・・・


**********


 気がつくと京介たち三人は木のベンチに座っていた。


 すぐ前を川が流れている。浅い川だ。幅も3mほどしかない。三人の眼の前で、若い母親が男の子と女の子を連れて、川の中に入って魚を取っているようだ。その向こうでは、女子高校生が靴を脱いで、セーラー服のスカートのまま川に入って遊んでいる。川の水は女子高生のひざまでもなかった。同級生だろうか。それを学生服の男子高校生が岸から笑いながら見つめていた。女子高生が京介を振り向いて大仰に顔をしかめた。京介から『たい肥』の臭いが漂ってきたのだ。


 京介たち三人が腰かけているベンチの周りには大きな木が何本も生えていた。しかし、山の中ではない。生え方はまばらだ。木の向こうには車道が見えた。車が何台も走っている。車道の向こうには街の民家が並んでいた。


 静かで気持ちのいいところだった。だが、京介のセーラー服はすっかり茶色に変色していて、プーンという『たい肥』の臭いを周囲にまき散らしている。


 「ここはどこかしら?」


 京介の身体から立ち上る強烈な『たい肥』の臭気に顔をしかめながら、結衣がベンチから立ち上がった。京介も廓代くるわよも結衣につられて立ち上がった。京介が立ち上がると、セーラー服のミニスカートから『たい肥』がしたたり落ちた。廓代くるわよがそれを見て顔をしかめた。


 三人は周りを見わたした。川の向こうの車道にバスが止まっているのが見えた。バス停があるようだ。


 京介がバス停を指さした。京介のセーラー服の上着の袖から『たい肥』がポタポタと地面に落ちた。途端に、臭気が周囲に漂った。


 「向こうにバス停があります。何という停留所か見てきます」


 京介がバス停まで走っていく。京介が走ると、その跡に『たい肥』が点々と落ちている。


 京介が向こうに走っていったので、ベンチの周囲では『たい肥』の臭気が薄らいだ。結衣と廓代くるわよがハーハーと大きく息を吸っている。


 京介がバス停の表示を見て戻ってきた。再び、臭気が結衣と廓代くるわよを襲った。


 「山瀬さん。槍間やりまさん。ここは白滝公園というところみたいです。そこのバス停が『白滝公園』という名前でした」


 結衣が首をひねる。


 「白滝公園ですって?・・・まさか?」


 廓代くるわよが声を上げた。


 「白滝公園?・・・山瀬さん、その、まさかですよ。たぶん、ここは三島市の白滝公園ですよ。山瀬さんと鏑木さんが鳥や鯉に襲われた三島の楽寿園の隣の公園です。ほら、以前地元の女子高生が龍を目撃したっていう・・・」


 京介は楽寿園で聞いた結衣の言葉を思い出した。


 「この情報はね、毎朝新聞の静岡支局にいる私の友人からもらったんだけどね・・・彼女の話だと、今年に入って、もう三回も三島市内で龍の目撃情報があるのよ。最初の目撃は、この楽寿園の隣の白滝公園というところなの。この公園は富士山の湧き水でできた池が有名なところなんだけど、今年の3月に近所の高校生の女の子が犬を連れて公園の中を散歩していたら、その池から龍が飛びだして、すごい勢いで空の向こうに飛んで行って、最後は空中で消えたらしいの。その女の子がそれを目撃しているのよ。女の子の家の人は、何か見間違いをしたんだろうと言ってるんだけど、その女子高生は、飼い犬が龍を見て、ものすごく吠えたので・・・絶対に見間違いじゃないって主張しているそうなの。だけど、龍を見たって言うのを信じろというのは、やっぱり無理よね」


 廓代くるわよには今までの龍の目撃のいきさつを話してある。結衣が驚きの表情で廓代くるわよを見た。廓代くるわよの「ここは三島市の白滝公園ですよ」という言葉に驚いたようだ。


 「えっ、ここは三島なの? じゃあ、私たちはまた三島に戻ってきたの?」


 京介も首をひねった。


 三島だって?・・・


 確かに周りは、虹の郷の笑い地蔵と戦った広場ではなかったが・・・三島なんて、とても信じられない。京介の声が飛んだ。


 「確かにここは虹の郷ではないみたいですね。でも、三島の白滝公園にまたボクたちが飛んだなんて・・・とても信じられません・・・」


 結衣が京介と廓代くるわよの顔を交互に眺めた。


 「でもね、鏑木君。そこのバス停に『白滝公園』って書いてあるのよ。信じるしかないじゃない。・・・そうすると、私たちは、一度、三島の楽寿園から修善寺の虹の郷に飛んで、今度はまた三島に戻ったというわけね。でも、三島は三島でも、楽寿園ではなくて、白滝公園というところに移動したのね? いったい、どういうことなのかしら?」


 廓代くるわよが手に持っている黒い箱を結衣に差し出した。


 「さっき、私がこの箱の金色の三角形を触ったんです。そうしたら、周囲がピカッと光って・・・私たち三人が、いつの間にかここに来ていました。これが、スイッチになっているみたいなんです」


 結衣が京介に聞いた。


 「そうだ。鏑木君。時間は? 今は何月何日の何時なの?」


 京介がポケットからスマホを取り出した。スマホは防水カバーに入っているので、『たい肥』に濡れなかったようだ。京介が防水カバーをポケットから取り出すと、周囲に『たい肥』の臭いがムッと漂った。思わず、結衣と廓代くるわよが臭気にむせた。京介がスマホを防水カバーから取り出して時間を確認した。


 「山瀬さん。時間は・・・僕たちが虹の郷にいたときと変わっていません」


 「そうなの。・・・じゃあ、三島の楽寿園から修善寺の虹の郷に飛んだ時とおんなじね。私たちは空間だけ移動して、時間は移動しなかったのよ」


 京介も思い出した。あのときも、空間だけ移動して、時間は変わらなかったのだ。結衣が今度は廓代くるわよの方を向いた。


 「槍間やりまさん。あなた、三島の白滝公園をよく知っているのね。私も鏑木君も、白滝公園を訪れるのは初めてなのよ。白滝公園ってどんなところなのかしら?」


 廓代くるわよが首をかしげながら答える。


 「私もあんまり詳しくはないんですが・・・たしか、富士山の湧水が出る公園なんです。三島で湧水のある公園といえば、柿田川公園というところが有名なんですが、楽寿園の隣にある、ここ白滝公園でも湧水が出るんです。それで、湧水を利用した市民公園になっているんです」


 結衣が眼の前の川を指差した。


 「すると、この川を流れているのは、富士山の湧水なわけね」


 川の向こうには池が見えていた。眼の前の川の水が流れ込んでいるのだ。今度は結衣が池を指差した。


 「女子高生か見たという龍が飛び出したのは、あの池なのかしら?」


 池の水面は穏やかだった。とても、龍が出てくるとは思えない。


 結衣は少し考え込んだ。やがて思いつくことがあったのか、京介と廓代くるわよに言った。


 「鏑木君、槍間やりまさん。とにかく、この白滝公園を歩いてみましょう。龍が目撃されたところだし・・・歩いたら何か分かるかもしれないわ」


 三人は並んで公園を歩いた。三人が歩くと、京介の『たい肥』の臭いが辺りにまき散らさせた。公園にいる人たちが『たい肥』の臭いに閉口して、三人を避けるように離れていく。


 白滝公園はJR三島駅の南口を出て少し南に歩いた大通り沿いの左手にある。楽寿園とはほど近い。楽寿園の正門のすぐ前、道路を挟んだ反対側だ。それほど大きな公園ではない。園内には湧水でできた小さな池がいくつもある。公園内は湧水のおかげで川が多く、小さな橋がいくつもかかっている。公園内の小径はところどころ溶岩が露出しているところがあり、景観に色どりを添えていた。


 公園内には何人もの人が集まっていた。先ほどの親子づれや男女の高校生のように湧き水に足を浸して遊ぶ人たちやベンチでそれを見る人たちなど、さまざまに三島の人たちが公園を楽しんでいた。三人が公園の中を歩いていくと、人々が眉間にしわを寄せて、ススッと三人から離れていく。京介の身体の『たい肥』の臭いに困惑しているのだ。


 公園の向こうの出口には遊具が設置してあった。幼稚園児が甲高い声を出して、すべり台で遊んでいるのが見えた。それを、日傘を差した母親が微笑みながら見ている。公園の横には清流が流れている。清流には『桜川』という標識が立てられていた。


 三人がゆっくりと遊具の前まで歩いたときだ。


 京介は違和感を感じた。


 さっき、あれだけ聞こえていた子どもの声がまったくしなかった。いつの間にか、すべり台にいた幼稚園児が見えなくなっていた。母親もいない。ベンチにいた二人連れが消えていた。京介の『たい肥』の臭いに辟易へきえきして、逃げて行ったのではない。急に姿が消えたのだ。


 結衣と廓代くるわよも同じ思いだったようだ。三人が足を止めた。


 「鏑木君。槍間やりまさん。何かおかしくない?」


 「ええ。山瀬さん。公園に誰もいなくなりました」


 そのとき、地面が揺れた。地震だ。結衣と廓代くるわよの身体が大きく傾いた。京介はあわてて二人を支えた。


 三人の前の道に亀裂が走った。道が大きくひび割れて、その亀裂がさらに開いていく。亀裂の中から手が出た。地面をつかんでいる。手にうろこが光っているのが見えた。亀裂から大きく裂けた口が現われた。後ろに大きく伸びた角がでている。突如、大きな生き物が亀裂から姿を見せた。


 京介は驚愕した。


 龍だ・・・


 あの女子高生が見た龍だろうか?


 京介はそれ以上考えることができなかった。


 龍の翼が亀裂から現れた。その瞬間、龍が翼を一閃すると、龍の身体が宙に舞った。龍は翼をもう一度一閃して中空に静止すると、三人にめがけて火を噴いた。火の塊が三人を襲った。京介は廓代くるわよを咄嗟に横に突き飛ばして、結衣を抱いて地面に転がった。今まで三人がいた場所に火の塊がぶつかった。一瞬、炎が大きく広がったかと思うと、火の塊は無数の火の粉となって空中に飛び散った。火の粉が降ってきて、京介の顔や頭を焼いた。公園の木々が火を噴いた。


 京介は焦った。


 逃げなければ・・・


 京介は地面に倒れている廓代くるわよを見た。眼と眼が合った。京介は逃げろと眼で言った。廓代くるわよはそれで理解したようだ。起き上がって、京介に背中を見せると、公園の端の方へ一目散に駆け出した。


 それを見た京介は結衣を抱き起すと、公園の出入り口を目指して走った。もうすぐ出口だ。そのとき、京介の前に壁が降り立った。ドンと鈍い音がして土埃が舞った。


 土埃が収まると、眼の前に龍が二本足で立っていた。10mはあるだろう。龍が二人をにらみつける。敵意を持った眼だ。金色の眼が光った。龍が口を開いた。火炎が二人を再び襲った。


 京介は結衣と一緒に前に転がった。京介の背中を火の塊がかすめて後方に飛んでいった。後ろにあった木のベンチが一瞬で火に包まれるのが見えた。次の瞬間、ベンチは消えていた。ベンチがあった場所から、うっすらと蒸気が立ちのぼっている。京介は結衣を抱いて龍の足元をすりぬけると、龍の後方にまわった。公園の端にあるベンチに向かって結衣を思い切り突き飛ばした。そして、自らは眼の前にあったすべり台に上った。


 龍が京介の方を向いた。しっぽが大きく旋回して、すべり台の支柱にぶつかった。支柱の1本が宙に飛んでいった。支柱のもう1本が大きく折れ曲がった。すべり台が大きく傾いた。京介は手すりを握って身体を支えた。龍がすべり台を見ている。口が大きく開いた。紅蓮の炎が京介の視界を奪った。


 その瞬間、京介はすべり台から宙に飛んだ。後方で、すべり台が火に包まれるのが見えた。京介の眼の前には川があった。さっき見た桜川だ。京介は川に飛び込もうとして、身体を思い切り伸ばした。


 その京介の身体を龍の巨大な手がつかんだ。京介の身体が強く締め付けられた。


 苦しい・・・骨が折れるようだ。


 龍が京介の身体を口の前に持って行った。口を大きく開ける。京介の眼に龍の鋭く尖った何本もの歯が見えた。京介をかみ砕く気だ。


 京介の頭が龍の巨大な口の中に入った。京介は眼をつむった。


 もうだめだ・・・


 そのとき、龍の口の中に京介の服から『たい肥』がポタポタと垂れ落ちた。龍がゴホン、ゴホンと咳払いをした。京介の身体から立ち上る、ものすごい『たい肥』の臭いに龍がむせたのだ。あまりの臭いに龍がたまらず、京介の身体を両手で持って放り投げた。


 京介はそのまま公園の鉄柵を飛び越えて、桜川の中に落下した。ドボンと大きな水しぶきが上がった。身体が川の底まで沈んだ。


 川の横で、龍がふたたび火を噴いた。川の中で京介が見上げると、水面が真っ赤に燃えていた。身体が浮き上がる。水面は赤いままだ。このまま浮上したら、火に包まれる。京介はふたたび潜ろうとした。しかし、身体が言うことを聞かなかった。浮上していく。京介はあせった。恐怖が身体を貫いた。その瞬間、水面の火が消えた。そのとき間一髪、京介の頭が水面に浮上した。京介は大きく息をついた。


 龍は向こうを向いていた。結衣のベンチの方向だ。今度は結衣を狙っているのだ。京介は川から出ると、公園に懸命に走った。危ない。山瀬さんが危ない。京介は走った・・・


 ようやく結衣を投げ出したベンチにたどり着いた。結衣がベンチに倒れている。意識はないようだ。龍が結衣に向けて、大きく口を開いた。


 いけない。炎で山瀬さんを焼く気だ。


 京介は龍の背中に思いきりぶつかった。龍がこちらを向く。龍の口の中に、京介は思い切り頭を突っ込んだ。龍の口の中に『たい肥』の猛烈な臭気が広がった。桜川に落ちて水に洗われたぐらいでは『たい肥』の臭いは全く落ちなかったようだ。京介は龍の口の中でセーラー服を思い切り絞った。大量の『たい肥』が龍の口の中に垂れ落ちた。口の中の臭気で、龍が再びゴホン、ゴホンと激しくむせた。たまらず龍が手で京介の身体を掴むと向こうに投げ捨てた。


 京介の身体が宙を飛んで、ちょうど運よくベンチに倒れている結衣にぶつかった。そのショックで、結衣がようやく気付いたようだ。眼の前の龍を見て固まっている。すると、廓代くるわよが向こうから駆けてきて、結衣の身体を抱いた。京介が叫ぶ。


 「槍間やりまさん。山瀬さんを抱いて逃げて・・・」


 廓代くるわよが結衣を抱いて、向こうに走っていった。龍が二人の背中に口を向けた。京介はもう一度龍の背中に思いきりぶつかった。


 龍が振り向いた。しっぽを大きく一閃させた。公園の中に設置してあった水飲み台が、しっぽに当たって地面からはぎ取られて、虚空に飛んでいった。しっぽが宙を大きく旋回して、京介に向かってきた。京介は地面に這いつくばった。その数センチ上をしっぽが横向きに通過した。ゴーと音が鳴った。風が起こった。京介の身体が地面から数センチ浮き上がった。


 龍が口を大きく開けた。また火を噴く気だ。京介は地面に突っ伏したままだ。いけない。やられる。京介は眼をつむった。


 「鏑木君」


 結衣と廓代くるわよが京介の横に戻ってきた。結衣が虹の郷の『マーマレード』で買った黒い箱を持っていた。黒い箱を龍に突き出した。龍の口から火が飛び出した。火の塊が三人の頭上を覆った。結衣の指があの金色の三角形に触れた。


 閃光が走った。光で一瞬眼がくらんだ。何も見えなくなった・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る