第36話 幕間

 それは原初のモンスターと考えられている存在。

 それは海神ポーセイドンの祝福と邪神メデューサのけがれた血から生まれた異物。そしてそれはモンスターでありながら誕生した時から誰もが目を奪われる様な美しい光り輝く黄金の剣を持っていた。

 しかし、これだけ壮大な誕生を迎えたにも関わらず何故かこのモンスターについてはこれ以上の情報が一切ない。

 どの様な姿をしているのか?どの様な特性を持ち合わせているのか?全くの謎のである。

 スキュラ、ヒュドラ、ネメアの獅子、エドキナなどのモンスターよりも根源に近く、そして伝説的な存在。

 その謎のベールに包まれたそのモンスターの名は…


「はぁ、はぁ…」


 俺は夜中、急に目が覚め、上半身を起こす。

 汗が酷い、体が熱い。何か凄い夢を見ていた気がする。自分の中に潜む何かに語りかけられている様な不思議な感覚だった。最近、この様な夢を見る頻度が増えている気がする。一体何なんだろうか。これは何かの前兆なのだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る