第五怪迷いの森とネオグランギニョル②
かつて一人の男は
世界中のあらゆる蛇に関する存在、アイアンコアシリーズのスネークだってある。蛇拳の使い手だって世界各地にいたのである。
他にも蛇の単語に敏感になる者がいた。
そして、彼は破壊衝動と殺人衝動が組み合わせってタナトスのペルソナより恐ろしいポベートールのペルソナを不法に会得した。
ポベートールは、ギリシア神話の神で、夢の支配者オネイロイの一柱である。獣の形を取る夢であり、悪夢を生むとされる。phobetorは「怖れさせるもの」の意。イケロス(Ikelos, Icelus, Icelus)とも呼ばれる。ニュクス(夜)の息子であり、ヒュプノス(眠り)とタナトス(死)の兄弟だった。
「
殺人衝動が仕込み杖の凶刃にまた宿る。
真淵風子は一歩も動けないでその惨状を見るしかなかった。ふと背後から呼び掛けられる。穏やかで剣呑が皆無の音質だった。
「彼は元々、八咫烏十二鳥の白円卓でアーサー・ペンドラゴンとかシャルルマーニュみたいになれるけど、それをすると、彼は母方の叔父さんの兄弟と内戦するという予感があったのよ、ランスロットよりアイアンサイドの方が常に好きな彼が大好きなのよ、自分の家柄は白いから黒い人間、黒い女は魔女狩りする
彼女の名前は
経済力が沢山あって自由に生きた母親が自分の娘も自由になって欲しいから羽の子だ。
「………は?アイツが八咫烏の十二鳥、弟、それってバケモンモンスターの6VS6そのものになってしまう危機感は不味いな」
白木羽子はそれにくすりと笑う。
「そりゃあ男は皆、戦うことが好き、そして、抑止力の守護者とかそういう言葉すら不吉になる。彼の母親はアロマフレグランスをやっていたのに、抑止力の守護者として、毒ガスをばらまくとか誇大妄想があったのよ、アロマフレグランスは精神を平静にするのがあるのにね、毒香水と間違えたのが不正解なのよ、だから彼は不一致になっている」
それはおぞましい真実だ、光に満ちた絶望とはこの事だ。名探偵、正義感が黒い豊穣を呼んだのかもしれない。グランギニョル犯罪、魔女狩りから始まり、魔女崇拝者を生む。
「……凶悪の魔女を愛した男は嫌いです」
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