第四怪陽極と陰極の果て③


「子供の名前は真の武を祝う雄、真武雄が良いと思うな」


オドオドした少年はそんな事を言う。


「………魔神狼凶殺祝詞はね、の呪詛よ、電気工学で言えば無資格だとかなり不見識な術式よ、だってそれは天照の分霊、賀茂別雷命かもわけいかずちを祀る雷元素の剣士と愚かにも神武天皇率いる初代八咫烏の開祖様に喧嘩を売った魔武雄の勝利を祝う魔女ではなく、陽極、賀茂別雷命と喧嘩したかった陰極の魔雄の闇元素の剣士を鼓舞する呪詛だよ、だから嫌なのよね、君はホワイトラビットそのものだからあんなのを聞かせたくない………ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなあんなのはだ」


真瀬四音は旧世界で明るかった。


魔武雄と賀茂別雷命の化身、巫女が惨状極まる有り様になったのは単に過剰放電だからだ。精神安定剤を服用する人間、精神不安の人間に阿片を投与するような物だ。


アッパー系ドラッグの極限のような魔頂ゼニスの術、鬱病を一瞬にして治癒して発狂させる。


兄貴のチャイニーズデモクラシーが知りたいとか日本の民主主義を教えたいから日本公安から中国公安警察と不倫しようとして亡命した紅零龍べにれいろんはそんな不様極まる男ではない。


「なんだね、君は?これから蟷螂拳の使い手を殺しに行きたいと思ってたんだよね」


どうしようもない愚者だったらしい。


「貴方…日本人なのに日本の事を捨てたの?えーとほら、えーと………不気味ね」


それに彼女はこんな事を返す。


「偽娘なのも悪いね、麻薬中毒している子供とひとりぼっちだったのに女友達に認められた子供は似ている、男と女には性差がある、迷宮入りする、それはだから」


「………何がウサギさんになりたいからウサギさんっぽいんだよ、俺は第二次日露戦争を本気で考えていて、クラーケンになりたいんだよ、ホワイトクラーケンだよなぁ、ロシアンマフィアにも喧嘩売りたい檮杌とおるだよ」


想定外の戦闘狂にして戦争狂だった。


「で、蛸の形意拳が好きなのね、それはいいけど、大阪のたこ焼きも旨いと思うわよ」


それに紅零龍は軽く笑う。


「………ふーむ、自分は男らしさについて一応考えているが、冥王星という言葉が好きだ、土星のうんたらかんたらのキャラクターとかカードゲームとかめんどくさい、平成の時代は惑星番長の時代なんだよなぁ、不味い!週刊少年ジャンプの持ち込む期間が無くなってしまった、マッスルマンにも自分の父親は最高級ゼニスの時間超人であり、それでな、デビル少将を倒せる男はのような自分の父親なんだぁ、不在か。まぁいい、ちゃんと、たこ焼き食いたいって色々な女に言わなかったのは関西とか大阪難波移住するのが遅くなる場合がある、不倫したいし、浜松でもブラジリアンマフィアがいるからな」









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