第三怪世界平和の勇者と反乱者達④
そんな彼女が一人の女性と出会う。
「私?
真瀬四音はこんな事も言う。
「……緋走は、そりゃあ
平成は地獄のようだった、と誰かが悔恨するだろうが、彼女は生き抜いてしまった、ありきたりで凡庸な女子高生、それが、ただ、202X年まで生きてしまった。
「………でも、私、平和主義者でもないの、友達を守るための流血は愛と絆よ、私が作ったカラーギャングはホワイトタイガー………白虎という言葉が好きなの、虎憑いとか人虎ってどうして男ばかりで、女性はいないんだろうか不思議よね?」
百羅零子はそれについて、不思議そうな眼付きをしている。
徹頭徹尾不良としての覚悟が定まっている。
「拓亜兄さんは
そんな会話の後、彼女は白執事が夕飯の後、小腹が個人的に空くだろうから、スーパーの和菓子のデザートを買いに行っている途中に背後から一刺しがあった。
「………真淵風子ちゃんの宿敵なんだって?殺してやるよ、百合の間に挟まる男なんて、永劫回帰しまくって、万死してやるに決まっているんだよ………」
白執事、緋瀬拓亜は白服の背中を血の色で汚してしまった。
「あだだばかっ!」
そんな奇声めいた声が発せられた。
「私はですね、わらび餅を買いにいっただけなのに何故、いきなり襲撃するのです?」
それに彼女の答えは満足そうだった。
「ネオシェイド?私は、誰よりも白いけど、誰よりも闇深くなりたい、貴方だって、昔は元ヤンだったりしたけど、今の私はそれ以上に悪い人間だからね」
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第51章によると、フィンブルの冬は、夏が少しも間に挟まれることなく3度の冬、風の冬、剣の冬、狼の冬が続き、しかもあらゆる方向から雪が吹き付ける。この間に、数えきれない戦乱があり、兄弟同士が殺し合うらしい、まさに、そのような現象が具現化されてしまった。
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