猫耳があるけど教師ですが

@Nekomata1018

第1話「新しい春」

 新学期の始業式の日、根来高校の体育館は生徒たちで賑わっていた。白いスポーツウェアに身を包んだ生徒たちが、一斉に整列し校歌を歌っている。


 体育館のステージには校長先生が立っており、真剣な表情で生徒たちを見守っている。彼の声が響き渡り、会場は一層静まり返る。


「皆さん、新学期の始業式を迎えました。今年も一緒に学び、成長していきましょう。根来高校は、少人数であるが故に、皆さん一人ひとりにきめ細かな教育を提供することができます。この学校は、皆さんが自己を発揮し、夢を追いかける場所です。」


 生徒たちは校長先生の言葉に耳を傾け、熱心に聞き入っている。新しい学期のスタートに向けて、彼らの胸には期待と希望が満ちている。


 校長先生の挨拶が終わると、始業式のスケジュールが進行する。生徒会長が壇上に上がり、新学期の抱負を述べる。続いて、進級生代表が自己紹介をし、今後の学びに対する意気込みを語る。


 生徒たちは真剣な表情で話を聞き、拍手や声援で彼らの意気込みを支える。仲間たちと共に新たな学びの道を歩んでいくことへの期待が高まっていく。


 始業式の最後に、校長先生が締めくくりの言葉を述べる。


 校長「皆さん、新たな学期がスタートしました。自分自身の成長とともに、周りの仲間を助け、支え合っていきましょう。困難な時もあるかもしれませんが、根来高校のスピリットを忘れずに、前進しましょう。皆さんの未来が輝かしいものとなるよう、教師陣一同、全力でサポートいたします。」


 校長先生の言葉に、生徒たちは一斉に頷き、力強く応える。始業式は幕を閉じ、生徒たちはそれぞれの教室に戻っていく。


 教室に戻った生徒たちは、席に座りながら友達同士で話し始めた。興奮や緊張感が漂っている中、彼らは新学期の始まりを実感していた。


「やっぱり新しい学期ってドキドキするよね。何か楽しいことあるかな?」と一人の生徒が言った。


 隣の席の生徒が笑って答える。「そうだよね。クラブ活動も新メンバーが入ってくるし、何か新しいことに挑戦するチャンスかもしれないよ。」


 教室の中には、さまざまな会話が交わされている。友達同士がお互いの夏休みの思い出を話し合ったり、新しい授業の予想や期待について語り合ったりしている。


「あのさ、今年はどんな教師が来るんだろう?前の担任は退職しているし」と話す生徒がいた。


「そうだよね。どんな人かな?頼りになる先生だったらいいな」と別の生徒が返答する。


 すると、教室の扉がゆっくりと開かれる音が響き渡った。生徒たちは一斉に視線を扉の方に向ける。


「あ、来た、新しい教師だ!」とワクワクした声が上がる。


 教室の中には、まだ知らない新たな教師が姿を現す前に、生徒たちの期待と不安が交錯していた。どんな人物なのか、授業や人間関係にどんな影響を与えてくれるのか、彼らの心にはさまざまな想像が広がっていた。


(ナレーション)

「根来高校」、それは小さな田舎町に佇む、学びと交流の場である。この校舎は、四季折々の風景に囲まれ、静かな環境に恵まれた場所に建てられている。


 根来高校は、その規模の小ささが特徴である。全校生徒はわずか60名、そして教師たちも少数精鋭で学校を支えている。しかし、その小ささゆえに、生徒たちと教師たちの絆は一層深まるのだ。


 この学校では、生徒一人ひとりが大切にされ、個々の個性を伸ばす教育が行われている。教師たちはただ知識を伝えるだけでなく、生徒たちの成長を見守り、サポートすることに全力を尽くしている。


 根来高校の生徒たちは、多くがこの町に根付き、地域とのつながりを大切にしている。地元の行事やイベントに参加し、地域の文化や伝統を守り続けている。彼らは自然豊かな環境の中で育ち、その美しい風景を背景に成長していく。


 そして生徒たちが雑談しながら待っていると教室のドアが開き、担任らしき先生が入って来た、そしてその教師は教卓の前に立ち生徒全員にきこえるような声で話しだした。


 猫崎:「どうも皆さん、こんにちは!今日からこのクラスの担任になりました!猫崎ルナといいます!よろしくお願いします。」と元気よく言うが生徒たちは何も反応がない、なぜなら猫崎という今日から担任になった教師になぜか猫耳がある、生徒たちは目を疑い状況が把握できていない。


 高橋(内心):(猫耳と尻尾…どゆこと…)


 朝倉(内心):(え?この世界って異世界じゃあないよね、獣人とか亜人がいる世界じゃあないよね)と思う生徒が多数いる。

 猫ちゃん:「あっこの猫耳と尻尾は気にしないでね、たまに感情などで動いたりしちゃうけど、私にとっては、チャームポイント的な感じだから」と笑顔で答えるが、生徒たちは受け入れられない状況である。


 そして、学年集会で生徒たちは学年ホールに集まり整列して座っている、これから二学年の担当の先生が集まっている、二年生担当は四人いる、一人は猫崎ルナ、二年一組の担任「保健・体育」を担当している、容姿は青髪セミロングで赤い瞳を持ちなぜか猫耳がある。

 そして隣にいるが、成田源、二年一組の副担任「数学、国語、社会」を担当している、容姿は白髪短髪で赤い瞳である。

 エミリー・ノーレラス、「外国語・外国語コミュニケーション」を担当している、容姿は金髪で青い瞳である。

 加野司、「理科(生物、科学)を担当している、容姿は普通である。


 猫崎「はい、これから私たちが二年生担当になる先生たちですこれから一緒に頑張って行きましょう!」と言い終えるがみんな、猫崎の容姿に気になりすぎて呆然としている。


 高橋(内心):(いや、おかしいだろ、なんで普通に自己紹介してんの?なんかの番組?)と混乱している。

 猫崎「それでは、明日からの授業ですが、まずは、明日の予定をプリントを配りますので、目を通してください。」と配り始めるが生徒たちはまだ、ボーッとしている。

 そして、放課後、高橋、朝倉、佐々木、橘、高山は学校の屋上で集まり、猫崎先生について話し合っています。


 高橋:(眉をひそめながら)「なんかさ、猫崎先生って本当に猫耳と尻尾を持っているんだよな。一体どうしてそんなことが起きるんだろう?」


 朝倉:(首をかしげながら)「そうだよな。普通の人にはありえないことだよね。もしかして彼女は猫の血を引いているとか?」


 佐々木:(警戒心を持ちながら)「そうだよな。猫耳があるってことは、人間じゃない生き物とつながりがあるんじゃないかって思うよ。」


 橘:(少し戸惑いながら)「でも、猫崎先生は明るくて優しいから、怖い存在ではないよね?ただ、彼女の秘密が気になるのは確かだけど。」


 高山:(小さく笑いながら)「確かに、彼女の猫耳と尻尾は驚きだけど、それが彼女の個性であり魅力なんだよね。私たちももっと理解しようと努力すればいいんじゃないかな。」


 高橋:(苦笑いしながら)「まあ、それにしても猫崎先生、いつも楽しい授業をしてくれるから、個性があるのも仕方ないのかもしれないけど。」


 朝倉:(にやりと笑いながら)「そうだよね。彼女が猫の特殊能力を持ってるとかじゃなければ、大した問題じゃないかもしれないよ。」


 佐々木:(腕を組みながら「)でも、警戒心は忘れずに持っておかないといけないな。猫耳があるってことは、彼女には何か秘密があるはずだから。」


 橘:(微笑みながら)「そうだね。私たちは彼女の秘密を尊重しつつ、お互いに信頼関係を築いていくことが大切だと思うよ。」


 高山:(頷きながら)「確かに。猫崎先生との関わり方はそれぞれだけど、彼女のことをもっと知ることで、新たな絆が生まれるかもしれないよね。」


 次の日、猫崎は生徒に時間表を渡して、説明をしていく。


 猫崎:(笑顔でクラスの生徒たちに向かって話す)「おはようございます、皆さん。今日は新しい学期の始まりですね。みなさん、元気にしていますか?」


 猫崎:(にっこりと笑いながら)「新学期になったということで、今日から新しい時間表が適用されます。みんな、ちゃんと受け取ってくれたかな?」

 猫崎:(笑顔で)「じゃあこれから時間表のことを説明するね、主な教科は週3で、道徳、総合、学活、は週一にあります、そして雑談が週2にあります」とあっけなく説明していく


 佐々木:(驚きながら)「えっ、雑談ってなんですか?」と猫崎に質問する。


 猫崎:(自慢げに)「あーこの時間は先生とより関われる時間です!皆さんのお話沢山聞きたいな!」と答える


 猫崎:(目をキラキラさせながら)「あと、この雑談の時間には、先生の秘密も教えます!」


 高橋:(困惑しながら)「え?先生の秘密?どういうことですか?」


 猫崎:(ニコニコしながら)「それは後々わかります!楽しみに!では、早速始めていきましょう!」

 猫崎:(笑顔で)「今日の最初の時間は、自己紹介タイム!今年初めて会う人も多いだろうし、みんなのこと知りたいな!」と笑顔で言う。

 猫崎:(にこにこと笑顔で)「じゃあ、出席番号1番の子からお願いします!」と言うが生徒たちは戸惑っている。

 そして1限目は終わり2限目に入る。


 2限目は数学で成田が担当している科目だ、生徒たちが準備していると成田が入ってきて教卓に立って言う。


 成田:(無表情)「この時間は、俺が授業をする。」と生徒たちにいい、プリントを配る。

 成田:「プリントを配り終えたら、各自で問題を解いてくれ。」と言い、黒板に向かいチョークを持ち、書き始める。

 そしてしばらく時間が経ち、猫崎が教室に入って来る。


 猫崎:(明るく)「みんなーやってる~?暇だから来たよー」と入ってきたが、生徒たちは驚いている。


 早乙女:(内心)(暇だから来たってw、ねこせんせーらしい」


 成田:(呆れながら)「おい、授業中だぞ、静かにしろ」と注意するが猫崎は聞く耳を持たない。


 猫崎:(明るい声で)「大丈夫ですよ、先生。私は気にしないですし、それに私の授業は楽しくやることを目標にしてますから!」


 城戸:(内心)(先生が、先生に怒られている…)


 高山:(面白そうに)「アハハ、ねこせんせー怒られた~」と小声でいう

 橘:(苦笑いしながら)「もうちょっと大人しくしないとダメだよ」と小声で言う

 猫崎:(自信満々に)「だって、成田先生の授業退屈なんだもん。」

 高橋:(苦笑いしながら)「先生、授業受けてる子たちが困っていますよ。」

 猫崎:(少し悲しそうな顔で)「うぅ……」

 猫崎:(しょんぼりとした様子で)「ごめんなさい。」

 成田:(ため息をつきながら)「お前が生徒に注意されてどうするんだよ。」とあきれたようにいう

 猫崎:(落ち込みながら)「でも、私のクラスはこんな感じで、みんな仲がいいんですよ!」とフォローを入れるが、生徒たちは先生たちのやり取りを見て笑っている。

 猫崎:(立ち直りながら)「でも、これでみんな楽しそうにしてくれているからいいんです!」

 成田:(諦めたような口調で)「はぁ、わかったから、授業を進めてもいいか?」

 猫崎:(嬉しそうに)「はい、お願いします!」

 猫崎:(明るく)「じゃあ、授業を続けてください!」と言い教室を出た。


 成田:(内心)(あいつ、わざわざ雰囲気をよくするために来てくれたのか、あとでお礼言わないとな)と思っていると

 猫崎:(目を輝せて)「成田先生!このケーキ食べてもいいですか!、勝手に食べるとあれなんで聞きに来ました」


 成田:(顔に血管が浮き出る)「お前、あとで職員室来い」とバキと持っていたチョークを粉砕した。


 猫崎は顔青ざめて、耳が垂れて何かに怯えている様子を生徒に見られているこれから猫崎たちは楽しい学校生を送って行けるのか

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