第4話 『ジッター団』


 ジッター団は、その他大勢ではない。


 全員が、スターなのだ。


 その証拠に、給料は、ソリストと変わらない。


 なにもしなくても、付いて行けば、給料は出る。ただし、まさか、なにもしないわけには行かないのである。


 ただし、ソリストには、ソリスト手当てが出る。


 みな、ノウメンマンに、焼ききられるかもしれない。


 実は、焼ききられても、直ぐに死にはしない。


 爆発したりはしない。 


 ジッター団が、ちゃんと連れて帰って手当てするからだ。


 全員がやられたら、代わりが助けに来ることになっている。


 政府側も、その邪魔はしない。


 それは、協定で決まっている。


 つまり、ノウメンマンは、やりすぎによる、多数のイレギュラーは別として、基本的に殺人はしないことになっているのである。


 結果がどうだったかは、ノウメンマンは、当然、知らない。



 しかし、庶民は、そこは、まったく知らないのである。


 

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