第8話

サフィーラと旅を始めて6日が過ぎた。その間、この世界について色々教えてくれもらった。


この世界の1日の時間や1月の日数、一年の日数などは前世と一緒だった。また、気候も一年中暑い地域もあれば、四季がはっきりしている地域もあるそうだ。うん、わかりやすくて助かる。


「ご主人様、こんなところで何をなさっているのですか?もうすぐご飯ですよ」

「あ、あぁ、ありがとう」


ご飯はサフィーラが狩って来てくれたウサギと謎のキノコスープだ。

ちなみにこのウサギただのウサギではない、ドラゴンを倒して最強になった俺を蹴りの一撃で沈めた最強のウサギだ。(サフィーラはワンパンだった)


「しかし、あんだけいっぱい生えてるキノコからよく食べれるやつを取ってこれるな」

「ええ、黄金のリンゴのおかげで鑑定スキルを手に入れましたから」

「え!?サフィーラ鑑定スキル使えるの!?」

「はい」


当然と言わんばかりにうなづくサフィーラ。


「じゃ、じゃあ、俺の【身代わりの死】と黄金のリンゴの能力とか分かるか?」

「ええ。【鑑定】…どうぞ。」


サフィーラは出てきたパネルを見せてくれた。


【身代わりの死】

自身が死亡した時と、性行為をした相手が死亡した時に発動する。

生命ストックを消費して対象者を蘇生させる。生命ストックが0の時、蘇生することは出来ない。生命ストックが0の時、性行為をした相手が死亡すると自分の命を代償として蘇生させる。(生命ストック:9)


黄金のリンゴ

怪我や病気を全て完治させる。食べた者のステータスを覚醒させる。【身代わりの死】のスキルを持つ者が食べると生命ストックが1つ増える。


(………はぁぁぁぁああ!!!なんだこのスキル!自分が蘇生されるのはいい、だけど性行為した相手もって、代償がデカすぎる…この世界では遊び回ってやろうと思ってたが、ジュニアが最強になることはもう無理なのか!!…すまないジュニア、お前は新品のままだ…)


「ちなみにご主人様のステータスは覚醒していましたが、覚醒して、やっとゴブリンと同レベル(笑)でしたので、無理はしないでくださいね」


衝撃の事実に涙を流しているとサフィーラが追い討ちをかけてくる。


(ふざけんなぁ!!なんで覚醒してゴブリンと同じくらいなんだよ!戦いたくないとは言ったが、もう少し強くても良かっただろ!神様!!)


リキは神様の姿を思い浮かべ、ため息をついた。


「ゴブ…ご主人様、ご飯ができましたよ」

「今ゴブリンって言おうとしなかった?」


 




今後の展開を考えてヒロインの性格を変更しました。7話のセリフも若干変更したのでよろしければご覧ください。お騒がせして申し訳ありません!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る