第4話 何なのよ!
『僕はあなたが気に食わない。だからあまり関わらないでください』
『………………は?』
今思い出すだけでも腹が立つ。何なのよ!どうしてあんなこと言うのよ。何も知らないくせに。
私はベッドで寝転がりながら、今日の放課後にあった不愉快な出来事に眉を顰める。
「ふざけないでよ」
苛立ちすぎて独り言でも愚痴を言ってしまう。あんなすました顔で堂々と私に嫌味を言うなんて意味わかんない。しかも『いやなんです?』って何!?ちょっとくらいは気を遣ってくれてもいいじゃない!こちとら乱心中なんですけど!見てれば分かるでしょ!まじでふざけんじゃないわよ!
私は神川くんのことについてあまり知らない。クラスの子のことは男子も女子もある程度把握している。神川くんが例外なのよ。まあ友達もいないから入ってくる情報がないだけなのだけど。『孤独くん』と呼ばれているくらい仲のいい人いないなんて可哀想な人だこと。
正直なところは神川くんに関してははじめは好印象を持っていた。物静かでおとなしい人だと。でも今回のことで完全に負の感情を抱いた。
これだから友達ができないのよ。納得した!
まあいいわ。そっちがその気ならこっちだって考えがあるんだから。容赦はしないわ。明日は楽しみにしてなさいよ。神川陽翔くん。
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